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Q2 社会人は新卒と比べて不利?【3分でわかる公務員試験】

【相談内容】

私はIT業界で営業職として働いており、今年で5年目になります。

私は公務員試験の勉強をしていなくても受けられる試験種を、去年と今年に受験をしてどちらとも2次試験(最終面接➕論文)で不合格となってしまいました。

その自治体で職員として貢献したい気持ちは変わらず、来年の受験も考えておりますが以下で悩んでいます。

①私が受験した試験種は募集年齢が幅広く、採用予定人数も少ない(倍率が高い)ため来年は勉強をして倍率が比較的低い試験種を受験しようと思っております。この選択は妥当でしょうか?試験種によって採用の基準が変わるのかが気になっています。

②個人差で変わることは承知の上での質問です。公務員試験を突破するためには平均1000時間かかるとさまざまな媒体で見かけます。実際のところ社会人で働きながら受験して合格する場合、平均的な勉強時間はどのくらいなのでしょうか?

③私は社会人5年目ですが、新卒と比べて年齢的な不利はあるでしょうか?

【筒井からの回答】

その自治体に対する熱い思いが感じられます。

あなた…『覚悟して来てる人』……ですよね?

『ジョジョの奇妙な冒険』, 荒木飛呂彦/集英社

ということで、私も覚悟を持って答えましょうッ!

①「倍率が比較的低い試験種を受験しようと思っております」とのことですが、入庁後の仕事にこだわりがないのであれば、それでもよいのではないでしょうか。私自身は、仕事の内実は「自分が作業として何をするか」だと思っているので、倍率を見て試験種を変えることはしないでしょうけれども、人には人の乳酸菌、人には人の意思決定ですからね。

②試験区分が大卒程度で、かつ教養・専門・論文が課されるのであれば、平均1000時間以上というのは(強いエビデンスがあるわけではありませんが)それなりに妥当するように感じます。そのうえで、社会人の中には大卒程度枠を受ける人もいれば社会人採用枠を受ける人もおり、枠によって勉強時間が大幅に異なるため、一概にお答えするのは難しいですね。

③「その年齢だから即座に不利になる」ということはないでしょう。しかし、面接に入ってからは、社会人として「新卒以上」であると示さなくてはなりません(来年6年目になるのであればなおさら、ですね)。

このように、新卒よりもハードルが高めに設定されているという意味においては、広義には「不利」と言えるのかもしれません(解釈の問題ではありますけれども)。