見出し画像

【エッセイ】しずかに、ねむりにつくように。

  何気ない日常を送ることが、精一杯です。




 朝。

 目覚ましが鳴る前から空は明るく、自然と目を覚ます。
 少し蒸された空気の中、浅めの二度寝に入る。
 お弁当を詰め、身支度を整えれば、誰もいない部屋に言葉を落として。


 昼。

 デスクを整え、開店準備。
 見慣れた顔から初めましてまで。
 こんにちはと挨拶をして笑顔を向けられれば、それだけで少し心が弾みます。怒鳴られることだってあります、ごく稀ですよ。


 夜。

 この時期、夕ご飯なんてまともに作れません。
 素麺、おにぎり、時々きゅうり?
 それは夕ご飯には入りません! なんて言われても、お腹にそれしか入らないのです。野菜を食べて、水分をたくさん取りましょうね。


 そうして。

 日付が変わる前に眠りにつく。
 夢を見る時は大抵怖い夢。何も見なければ、いつもの朝を迎える。


 そんな日を送ることで、いっぱいいっぱいです。
 忙しい日々をやめて。少し、お休みです。


 今日もきっと、十二時の鐘が鳴る前に、彼が迎えに来るから。




 夜更かしをした日は、いつもより少しだけ、長く寝かせて。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?