課題:以下の括弧内に適切な言葉を入れて文章を完成させてください。
※六法は見ても構いません。
※β版なので、不十分なところがあるかと思います。参考程度に役立ててください。気になることがあれば、コメントをお待ちしています。

穴埋め行政法、3つのステップ

ステップ1:内容を見て用語を解答できる。
ステップ2:用語を見て内容を説明できる。
ステップ3:ステップ1・ステップ2の内容を思い出せるかについて、一部空欄になっている文をヒントに説明できるかを確認する。あわせて、確認しておきたい関連知識も検討する。


ステップ1

●処分の取消訴訟の仮の救済として(  )とは、裁判所は、一定の要件のを満たした場合、処分の執行、手続の続行又は処分の効力を停止する制度のことをいう。
Hint:処分の取消訴訟を提起したとしても、その効力等は停止されない「執行不停止の原則」が採用されている(行訴法25条1項)。これに対応するためには……

ステップ2

●処分の取消訴訟の仮の救済として申し立てられる「執行停止」とは、(  )をいう。
Hint:条文を見ながらでいいので、どのような制度なのかを説明できるようにする。

●処分の執行停止には、(  )の続行、(  )及び(  )を行うことができる。
Hint:停止の候補としては3種類ある。

●手続の続行の停止の具体例として、(  )が挙げられる。
Hint:課税処分が行われた後の手続はどのように進むのか。強制執行について復習しながら検討する。

●処分の執行の停止の具体例として、(  )が挙げられる。
Hint:手続の続行にあたるものが多いため、処分の執行に該当するものは少ない。

●処分の効力の停止ができるのは、(  )の場合に限られる。
Hint:効力の停止は、上記2つで目的が達成できない場合にのみ認められる。押さえるべきキーワードとしては「補充性」である。

ステップ3

●土地収用法上の事業認定が行われた場合において、事業認定に対する取消訴訟を提起したうえで執行停止の申立てをする場合、事業認定の後に収用裁決が予定されているため、(  )を申し立てる。
Hint:事業認定→収用裁決、という順番で「手続」が進んでいく。

● 代執行法3条による戒告・代執行令書による通知を前提として代執行が行われる場合において、(  )に対する取消訴訟を提起し、執行停止の申し立てをする場合、(  )を申し立てる。
Hint:代執行は強制執行だから執行の停止とも思えるが……

●課税処分に対して取消訴訟が提起された場合、後に予定される滞納処分を防ぐために、(  )を申し立てる。
Hint:滞納処分は強制執行だから執行の停止とも思えるが……

●外国人に対する退去強制令書発付処分に対する取消訴訟を提起した場合には、(  )を申し立てる。
Hint:処分後直ちに実力行使(=執行)が行われるので……

●申請に対する拒否処分に対して取消訴訟を提起した場合、執行停止の申し立てをすることが(できる or できない)。
Hint:拒否処分を停止した場合、どのような状況になるのかをイメージする。停止したとしても申請した処分がなされるわけではないことからすると、申立ての利益を欠くことになる。

●先ほどの事例の場合、取消訴訟と(  )訴訟を提起した上で、(  )の申立てを行うことになる。
Hint:申請どおりの処分を求めることを前提にどのような訴訟を提起すればいいのかを考えた上で、それに対応する仮の救済を考えることになる。

参考文献

・法律学小辞典
・中原茂樹・基本行政法
・宇賀克也・行政法概説Ⅱ

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