課題:以下の括弧内に適切な言葉を入れて文章を完成させてください。
※六法は見ても構いません。
※β版なので、不十分なところがあるかと思います。参考程度に役立ててください。気になることがあれば、コメントをお待ちしています。

穴埋め民訴、3つのステップ

ステップ1:内容を見て用語を解答できる。
ステップ2:用語を見て内容を説明できる。
ステップ3:ステップ1・ステップ2の内容を思い出せるかについて、一部空欄になっている文をヒントに説明できるかを確認する。あわせて、確認しておきたい関連知識も検討する。


ステップ1

●(  )とは、訴訟係属中に実体法上の法律関係が変動した場合に、それに応じて当事者が従来の訴訟関係を引き継ぐことをいう。
Hint:

●(  )とは、当事者の死亡や法人の合併による消滅などの一定の場合に、新当事者が申立てなどの手続なしに当然に当事者の地位を承継することをいう。
Hint:「手続きなしに」=当然に、ということ。

●( 1 )とは、当然承継の原因以外の承継原因がある場合において、新たな紛争主体となった当事者が訴訟参加の申出をすることにより生じる訴訟承継のことをいう。
Hint:承継した当事者が訴訟参加の申出をする場合

( 2 )とは、当然承継の原因以外の承継原因がある場合において、新たな紛争主体となった当事者の相手方からの申立てにより生じる訴訟承継のことをいう。
Hint:相手方から申立てをする場合

ステップ2

●訴訟承継とは、(  )をいう。
Hint:いつの時点で実体関係の変動が生じたといえるのかを確認するクセをつけておきましょう。

●(1)参加承継とは、(  )をいう。一方、(2)引受承継とは、(  )をいう。
Hint:条文を見ながらでも構わないので、具体的な状況を想像できるようにすべきである。

●参加承継・引受承継が生じるのは、(  )の場合である。
Hint:まずは条文の内容をそのまま記載できるように確認する。出発点はいつも条文である。

●訴訟承継の効果について、訴訟承継した者は、(  )を承継する。そのため、前主が自白していた場合、その効果は(  )に及ぶ。
Hint:訴訟承継が認められる場合の効果については、聞き慣れない用語がある、ということで印象付けておくように。

それまでの段階で得られた訴訟の結果全体(勝訴の見込みと敗訴の見込みとが交錯する浮動的な状態のこと)を訴訟状態と表現します。(太字は引用者)

越山和広・ベーシックスタディ民事訴訟法・279頁参照

ステップ3

● Xは、Yに対して、建物所有目的でX所有の甲土地を賃貸していた。その後、Yが賃料を支払わなくなったので、賃貸借契約を解除した上で、建物収去土地明渡請求訴訟を提起した。この訴訟の係属中、YはZに対して本件建物を賃貸し、現在、Zが占有している。

●XのYに対する訴訟の訴訟物は(  )である。
Hint:賃貸借契約が解除されていることを踏まえて考える。

●XのZに対する訴訟の訴訟物は(  )である。
Hint:X・Z間には契約関係がない。

●XのYに対する訴訟の訴訟物とXのZに対する訴訟の訴訟物は(  )であるため、訴訟物の承継があったとはいえない。
Hint:訴訟物は同一であるか、それとも別のものであるか。

●本件Zは、訴訟物自体を承継したわけではないが、(  )を承継したといえる。そのため、(  )承継の申立てが認められる。
Hint:訴訟承継が認められるために何を承継したといえる必要があるのか?ここは各自のテキストなどを使って論述例を確認しておく必要がある。また、当然承継以外の訴訟承継には参加承継と引受承継とがあるが、Xがとるべき手段が問われているので……。
参考判例:最判昭和41・3・22

● 承継後の審理の進め方について、参加承継は、(  )の規定が準用されている。一方、引受承継の場合は、(  )の規定が準用されている。
Hint:準用条文を正確に確認しておく。短答式試験用には記憶するように。

参考文献

長谷部・民事訴訟法第3版(岩波書店)
越山・ベーシックスタディ民事訴訟法第2版(法律文化社)
法律学用語辞典第5版(有斐閣)

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