1回目受験での合格ーー社会人受験生合格者Tさんの体験記(2021年予備試験)

オンライン添削は予備試験試験合格の役に立ちましたか。

大変役に立ちました。

予備試験合格に必要な能力は、大きく分けて法律知識・読解力・法的文章力の3つであると考えています。このうち、法律知識はインプット講義や短答対策を通して養うことができます。また、読解力は、問題演習をした後に、誤読が無かったかを自己点検することによって、チェックし、一定程度向上させていくことができます。(←司法試験は長文でやや話が変わりますので、あくまで予備試験段階とご理解ください。)

一方で、法的文章力については、自己点検が極めて困難と考えます。なぜなら、個人差もあるとは思いますが、自分が書いた文章というのは最も数多く読み、慣れ親しんだ文章であり、読みやすく、客観的に評価することが困難だからです。

そこで、第三者に見てもらう必要がありますが、文章力といっても「法的」文章力であるので、法的素養・数多くの答案添削のご経験・自ら司法試験を合格したご経験がある方に見てもらうのが一番です。安田先生は、弁護士としてのご経験・司法試験等の講師のご経験・司法試験の合格者であることを踏まえ、信頼できました。

しかも、安田先生は、添削に際し、文章の構成や表現を中心に見てくださり、法律知識については、確認事項を示して頂く程度にとどまることが多いです。予備試験の過去問の学習をオンライン添削を中心に進めることによって、文章力が短期間で凄い勢いで向上していると実感することができました。(←もちろん、それなりの通数をこなしています)

特に私は、非法学部、社会人、起案学習開始から論文試験まで10か月程度しかない、という状況であったため、短期間で合格答案作成に必要な力を付けることが必須であり、オンライン添削なくては合格できなかったと確信しております。

また、短文事例問題にも不安が残る段階で予備試験に合格できたと考えており、これは、「正しいことを書いた箇所では確実に得点」することができたためだと感じています。予備試験は、満点のうちの半分も取らなくても合格できます(※)。そのため、満遍なく正しいことを書けなくても、文章力を武器にメリハリをつけて得点を獲得するという戦略が、短期合格には効果的であったと思います。

※法律知識を軽視しても良いという趣旨は含みません。法律知識を身に付けるべく環境が許す範囲で努力をする必要も当然ありますし、オンライン添削では、ミーティングのミニ講義などで知識を深めることができます。

オンライン添削と他社の添削の違いを教えてください。

オンライン添削では文章の構成や表現を中心に見てくださいますが、多くの予備校の添削では、法律知識の正誤や規範の正確性、論点の網羅性などを中心に指摘され、毎回異なる添削者によって点数化が行われます。

法律知識や規範についての指摘については、自分で発見・修正することもできますし、それが大変な初期段階や時間が無いときも、最低限どこを確認すべきかを示して頂ければ、あとは自分で確認することができます。むしろ、その方が学習効果も高く正確なものになると思います。そのため、前述のとおり、自己点検が難しい文章の構成や表現を中心に添削して頂ける点がオンライン添削の長所であると考えております。

また、予備校の添削では、点数化が行われますが、実際の試験での点数評価の基準が分からないことや、採点者によってブレが大きいので、点数化の意義があまりないように感じました

さらに、オンライン添削では、安田先生が毎回添削してくださるので、受講開始時から実力が向上しているか、正しい方向で対策できているか、ということを継続的にフィードバックして頂けた点も良かったと考えています。

※以上は、模試などで他社の添削を受けたのと比較した感想です。

オンライン添削受講後、試験対策の進め方に変化があれば教えてください。

私は、起案を本格的に始めると同時にオンライン添削の受講を開始したため、受講しなかった場合にやっていたであろう試験対策との比較という形で記載します。

オンライン添削において、主に予備試験の過去問の添削をお願いしていました。過去問の起案をした後の復習について、解説を読み、添削を受け、添削内容を把握して「次は気を付けよう」と考えるのが、多くの人の採っている学習方法だと思いますし、私もそのような学習を想定していました。

しかし、オンライン添削では、一度提出し、添削を受けた問題について、再度の提出・添削が無料で付帯しています。そのため、添削を受けた後、添削内容を踏まえて、原則返却日すぐに、もう一度起案をして提出しました。

これにより、一度目の添削で指摘された、「前回できなかったこと」を忘れないうちに実践する機会を得られます。また、ただ単に「次は気を付けよう」と考えるのと異なり、「気を付けたらできるのか」、「気を付けてもできないのか」を把握することができます。前者であればそれを繰り返せば良いですし、後者であれば知識不足か、表現方法のストック不足か、その他様々な原因が考えられますので試行錯誤して対処しました(ミーティングで安田先生に相談することもできます)。

こうした試験対策は、文章の構成や表現という、単なる知・不知ではなく、体にしみこませ、身に付けるべき事柄を中心に指摘が行われるオンライン添削だからこそできるものだと考えています。

また、オンライン添削では、月に2回ミーティングが付帯しています。ミーティングにおいては、学習の方針や優先順位付け、苦手な論点のミニ講義などをお願いしていました。

予備試験の合格を短期で目指すためには、無駄な学習をする時間はありません。ミーティングを通じ、今最もやるべき学習を見極め、効果的に学習することができるオンライン添削では、その心配がありませんでした。

オンライン添削はこれから試験を受ける受験生にお勧めできますか。

大変お勧めできます。

繰り返しになりますが、予備試験論文の合格点は満点のうちの半分未満です。そのため、法的文章力・読解力・法律知識などの能力のうち、得意なものがあれば、本番に多少間に合わなかった科目や能力分野があっても合格できると思います。

そして、私のように、時間がなく、しかも法学部や法科大学院で学習をした経験がない受験生は、どうしても法律知識の面で自信が持てないと思います。そのため、法的文章力を身に付けるのが、合格への近道です。特に社会人は、仕事において文章を書いたり、他人の書いた文章を読んだりする場面も多いでしょう。

初学者、非法学部、勉強時間が取れない、社会人、初回受験などのキーワードに当てはまる受験生には、法的文章力を武器に予備試験を突破することを意識されることを、そしてそのための手段としてオンライン添削を活用することをお勧めします

オンライン添削を利用している又はこれから利用しようとしている後輩受験生にエールの言葉をお願いします。

私は現在30代前半の社会人ですし、予備試験の受験生には、社会人も非常に多くいます。しかし、学生に比べて、社会人受験生の合格率は大きく劣ります。この要因は色々と考えられますし、私に詳しいことは分かりませんが、多くの予備校をはじめとする機関は学生をターゲットとしているため、必ずしも社会人の強みや環境に合った学習環境を提供していないという要因もその一つだと思います。

そういった状況において、オンライン添削は、多くの受講生が社会人であり社会人合格のノウハウが集まっている点、文章力という社会人の強みを伸ばしてもらえる点、社会人受験生相互のつながりが生まれる点など、社会人の学力を合格レベルに引き上げるために最適な環境を提供していただけるサービスとして随一だと確信しています

これからの社会は、「人生百年時代」と言われます。他の業界から法律家になる、法律家が他の業界に移る、法律家と他業界を行き来する、など様々なキャリアが考えられます。20代前半で司法試験に合格し、ずっと法律家として過ごすというキャリアだけでなく、多様なキャリアを持つ法律家の存在が、そうしたキャリアを歩む個々の人生から見ても、社会全体からみても、良いことだと思います

私も、引き続き司法試験合格に向けて頑張ります。ぜひ、一緒にオンライン添削で頑張りましょう!

Tさん、合格体験記をありがとうございました!
司法試験合格までサポートしますので、引き続きよろしくお願いいたします!

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