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パーキングエリア

ビル群の隙間を縫って
やがて光は外灯だけとなり 道なりに行けば

崩れたジェンガをただ
かき集めただけの駐車場 停まった真夜中

引き返せない事実はまだ振り切れず
ただひとときの安らぎがここに
羽織るものはない 甘い缶コーヒーがひとつ

いま乗りつけられたその
ツアラーの熱いエンジンと同じ 静寂のさなか

なんでもなかった日々はまた遠ざかる
ただひとときの静けさがここに
灯る未来がある 淡くぼやけてるとしても

なんでもなかった日々はなお遠ざかる
心残りが追いつきたいのなら
少し待っておいて
苛立つだけの日々と同じ心とは
嘘みたい静けさがここに
羽織るものはない 甘い缶コーヒーがひとつ
頼る人がある 苦いスタンダードが続く

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