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のりたま物語 かごんまのやま 第四話

 この物語は、フィクションです。

 手術から一週間が経った。

 どうなることやら。と心配していた左足は、

医者「…奇跡ですね。絶対ダメだと思いましたが、このままいけば治りそうですよ。」

 となり、足を付け根から切らずに済むこととなった。

母「私が言ったから切らずに済んだんですよ!私が言わなきゃ足を切ってましたよ!やっぱり私が言った通りでしたでしょ!?ほら!あなた様の言った通りでした。申し訳ありませんでした。って言え!」

医者「……だから、奇跡的にって言ってますよね。もし、足が腐ってたら大変なことになっていましたよ。」

母「でも、治りそうでしょ!私が言ったからですね!私のおかげ…」

医者「あー、はい!はい!そうですね!ありがとうございますぅー!おーい!ちょっと、この人、頭おかしいからなんとかしてー!」

 のりたま の様子を見に行く母。

 病室から声が聞こえる。

「オラオラ〜。」

母(…。)

 病室から声が飛び出してきた。

のりたま「オラオラ〜!」

 車椅子で大暴れしている。

のりたま「オラオラ〜!」

看護師「ちょっとやめなさい!ちょっと!」

母「あんた!中途半端に怪我して!どうせなら死ねばよかったのに!まったく!双子なんだから二倍お金がかかってんだよ!一人になってくれりゃよかったのにね!まったく!次に轢(ひ)かれるときは、足とかじゃなくて、ちゃんと死になさい!分かった!?」

のりたま「オラオラ〜!」

母「全然聞いてない!頭に来るー!キー!!」

母と のりたま は、一切噛み合わなかった。

看護師「先生、ちょっとこの親子怖いですー!」

先生「うん!定評がある!」

看護師「追い出せ!」

 のりたま は、あまりにも大暴れするので手術してくれた大学病院を直ぐに追い出されて、別の病院に転院した。

 新しい病院

新しい病院の看護師「どうもよろしくお願いしますねー。大変でしたねー。」

母「よろしくお願いします。ご迷惑をおかけいたします。」

母「もう、追い出されるわけにいかないんだから、大人しくしてなさいよ!」

のりたま「うん、わかったらオラ〜!オラオラ〜!」

母「……よし!」

看護師(なにが!?)

 のりたま は、とんでもないモンスターだった。

 しかも、大怪我をしていてなかなか治らないので、全然病院を出て行かない。

 看護師さん達にとって、のりたま 退院までの6ヶ月間は地獄だった。


エンディングテーマ

KeepWalking
かごんまのやま(2024 Remastering)
作詞 のりたま
作曲 のりたま

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