【弓道】学生のときの練習〜中学校編〜
社会人として生活と仕事を中心に据えて合間に弓道を嗜む傍ら、ふと学生のときの練習ってどんなことしてたっけ?と疑問を抱いた。noteに書き記すことで記憶に留めつつこれからの練習に活かしたいと思う。
今回は中学校編。
中学といえば弓道部には初心者として入ったため、入部当初はひたすら徒手練習。1ヶ月くらい。
5月中頃からゴム弓練習に変わった。これも1ヶ月くらい。
6月中頃から素引練習。半月ほど素引練習を繰り返して7月に入ると防矢ネットに向かってゴムの矢尻をつけた巻藁矢で練習(学校に巻藁がなかったため、巻藁練習の代わり)。
7月の中頃になるとコーチや先輩たちのお眼鏡にかなう者(的前で引いても問題ないだろうと判断された者)から的前で弓を引くことを許された。この日を境に的前での練習と防矢ネットへ弓を引く練習を交互に行うようになった。
また入部から引退までの間、週3ほど筋トレも行っていた。メニューは、
・腕立て伏せ
・腹筋(上体起こし)
・背筋(上体反らし)
これらを20回×3セットまたは25回×4セット。腕立て伏せは脇を締めると上腕三頭筋に効くからと教えられ、そのようにしていた。
日曜日はほぼ毎週上記のトレーニングに加えて学校の周りを走らされた。距離にして4~5kmほどだったと思う。ランニングして何の意味があるのか…と運動嫌いの私はブツブツ言いながらこなしていた。
的前に立てるようになると練習内容がほぼ決まったものになった。
朝練では時間が限られているので射込みで12本くらい。
放課後は筋トレや防矢ネットで練習しながら的前4矢で2回、時間が余れば射込み。
休日は9時〜17時までトレーニングしてからひたすら的前と防矢ネット。毎週この繰り返し。
中学生はほとんど小学生と変わらないので、練習中は集中力が切れて4矢の立ちの合間にその辺に座り込んでお友達としゃべりながら…というのはよくある光景だった。ひどいときは射込みの時間に看的小屋に引きこもって友達同士で雑談を交わしたり携帯をいじってサボっている子もいた。その中でも立ちの合間にこれまでの反省を防矢ネットに向かって弓を引いて消化する子は少なからずいた。そういう子は2年生になると目に見えて射が向上して的中にもよく現れていた。そんな子達に負けじと無我夢中で練習をしていたのは良い思い出だ。
2年生の夏が終わり3年生の先輩たちが引退すると、週に1度だけ夜に地域の道場を借りて師範の先生のもとで練習をしていた。ただし貸切というわけではないので、一般の方に混じって同級生3~4人くらいと一緒に夜の練習をした。中学校の道場での振る舞いや矢取りに関するルールが通用しない部分があるので、周りに迷惑をかけないように細心の注意を払いながら行動しなければならず、いつもビクビクしていたことをよく覚えている。ただし部活では感じることのできない緊張感はどこか心地よくその後の弓道に対する考え方や向き合い方に良い影響を与えてくれたのは言うまでもない。今の自分は学生が一般の道場に来て練習することを基本的に嬉しく思うのだが、これは自分が学生のときに自分を快く受け入れてくれた一般の方々の暖かい心に触れられたことが大きい。自分がしてもらったことを自分もしてあげることで当時良くしていただいた方々に恩返しをしたいのかもしれない。
話を戻そう。これまで書いたような練習を週7日休みなく行っていた(今ではありえない)ので、的前に限ると平日は20~30射、土日は30~40射ほど弓を引けていた。あとはこれに素引やら防矢ネットに向かって引いた本数を加えるとそれが中学生のときの練習量になるだろうか。この的前以外の練習量によって周りとの差をつけられると確信していたし、実際引退に近づいた頃には部内で1,2を争う実力を有していた。社会人になって的前での矢数はかけにくくなってしまったが、的前に立っていないときにどんな工夫をして練習するかが大事であることはこのときの経験を省みると自明である。
次は高校編を書きたいと思います。