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【弓道】五段連合審査を受審しました【日記】

こんにちは。
今回は先日受審した五段の審査について日記のように書こうと思います。また、会場や審査の様子についても備忘録のように記していきます。同じく明治神宮で審査を受審する方の参考になれば幸いです。

まずは審査会場について。

私が受審したのは、令和5年度第2回関東地域連合審査(於 明治神宮中央道場・至誠館)です。
受審者は505名(欠席者含む)で、新しい方の道場に2射場、古い方の道場に1射場の合計3射場で同時に審査を行いました。靴箱完備です。控え室は至誠館の2階にある会議室で、冷房が効いていました。受審番号による入れ替え制だったため、控え室が混雑しすぎることはなく比較的快適に過ごせました。男女ともに更衣室があり私服で来ても会場で着付けが可能でした(ただし更衣室に冷房装置がないため、暑い)。巻藁室があり全部で5個設置されています(私が受審したときは1個使用不可でした)。道場付近にコンビニはありませんが自動販売機は豊富にあります。

私は新しい方の道場の第1射場で引くことになっていました。元々2的で引く予定でしたが前に2人欠席者がいらしたため、落で引くことになりました。第1射場の落の入場は道場の間取りの都合上入場してから数歩進んだ後、斜め左に進む必要がありました。通常では入場動作の中に左に進むものはありませんが、正しく足さばきができていれば大きな問題はないように思います。第1射場と第2射場は大きなパーテーションで区切られていますが、パーテーションと次立の落の人との間隔が狭く、退場する際はぶつからないように注意しなければなりませんでした。

次に私自身について。

五段審査は初受審でした。四段審査は2022年の4月に合格しましたので、1年4ヶ月の期間を経ての受審となりました。五段審査はこれまでと大きく異なる点があります。皆さんもご存知であろうと思いますが、五段から「肌脱ぎ・襷掛け」が必要となります(地域によって四段から必要ですが)。四段審査では道衣で受審しましたので、肌脱ぎを本格的に練習したのは初めてでした。本座で開き足をして馬手で弓矢を持ち、息合いに合わせて和服を脱ぎます。が、今回の審査は8月開催。夏真っ盛りですから、脱ぐ際に襦袢がくっついて上手く脱げず、脱いだ後に整えることにも時間を使ってしまいます。入場前に汗を拭いたり、パウダー入りの制汗シートで肌をサラサラに保ったりしていましたが焼け石に水。気温と湿度、極度の緊張で大量の発汗。本番でも襦袢はしっかりと肌に張り付いてきました。ですが審査前日に錬6の審査員の経験がある方に、「真夏の肌脱ぎは大変ということはみんな理解されてるはずだから、上手くいかなくても堂々としていれば大丈夫!」というアドバイスをいただいていましたので、大幅に周りから遅れることだけないように気をつけて肌脱ぎを行ないました。肌脱ぎ以降はいつもの審査と変わりませんので、トレーニングで鍛えた肉体を披露しつつ(?)いつもの練習と同じように行射しました。初矢は二の白の5時辺り、2本目は一の黒の6時辺りに的中させることができました。

学科試験は事前にレポートを提出していましたので、行射終了後速やかに帰路につきました。ちなみに学科試験の問題は、「肌脱ぎ又は襷掛けについて説明しなさい」と「指導時に心掛ける危険防止について述べなさい」の2問でした。
夏の明治神宮は森林が多いため虫がたくさん飛んでいました。虫除けスプレーなどを持参していなかったことは失敗でした。

Xでも書きましたが、五段審査は的中させることとの戦いでもありました。無指定〜二段までは的中よりも体配が重視されるため、それほど大変ではありませんでした。三段は高校生のときに受審しましたので、合格には束中しなければなりませんでした(千葉県は基本的に高校生に三段を取らせてくれないため)。ただ、ほぼ受からないと思っていたので、的中のことは気にせず逆に開き直って審査に挑んでいました。四段は調子がとても良いときに受審することができていたので、心配なく臨めました。しかし今回は1~2ヶ月前から的中率が下がっており、束中しないことの方が多くなる日もありました。的中率は好調時から20%ほど下がり、日によっては50%を下回る日も。さらに緊張する場や必ず中てなければならない場で中らないという経験が積み重なって、大きな不安を抱えていました。
ですが「中らないかもしれない……」などと考えていても本番で中るようにはなりませんので、ひたすらに過去の成功を自信に変えていました。もっと悪い環境であのとき中っていたから今回も中るはず、四段のときより矢数も稽古の質も高まっているから必ず上手くいくはず……など。半ば虚栄心に近いものも抱いていた気がしますが、とにかく「心·技·体」。優れた技術も鍛えた肉体も、健全な精神無くして活かされない!私はとにかく自信を持つように心がけていました。その思い込みが功を奏したのか、矢は2本とも的に向かって一直線に飛んでいってくれました。

審査の結果は翌日の正午頃に発表されました。県連のホームページにて合格者の発表があり、その後地元弓連から連絡をいただきました。ちなみに合格率は、

(合格者数÷受審者数)×100=26÷505×100≒5.15[%]

でした。弓道の場合、合格者数が定まっているわけではないので合格率を考えてもしょうがない気はするのですが、一応計算してみました。
なお合格に際して登録料10,300円と協賛金5,000円を納めました。高い(泣)。

弓道を始めて15年経ちますが、ようやく五段という大きな節目に到達できました。この先は錬士、六段、教士とこれまで以上に厳しい壁が立ちはだかっています。特に弓道を教えるという立場であること、その指導のレベルを更に高めるということにおいて錬士を取得することは避けては通れない道です。目下の課題の伸合いの充実と息合いに合わせた動作を習得し、さらに先の六段や教士を見据えた稽古をしていきます。
次の大きなイベントは9/24に実施される関東地域弓道選手権大会です。私は大前で出場することになっていますので、チームを優勝に導けるよう尽力します。

長くなりましたが以上です。
何かご質問等があればコメントをいただければ可能な範囲でお答えします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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