【インターン記録.5】共有することでつながりが生まれる

インビジブルでのインターンを始めて、富岡町に来て約2週間。

なみえ焼きそばデビューしてしまいました。
うどん並みに太い麺。

わからなさから生まれるもの

富岡町、原発事故により、一度は住民がゼロになり、今は2000人ほどの住民がいる。

ある1日、プロジェクトをいかに形にするか、難しさに真正面から向かっていっても仕方ない。そう思って、身体を動かしてみることにした。

歩くことが想定されていなさすぎて
歩道がない。車はめっちゃ避けてくれるが。

歩いてみようかなと思ったけれど、自転車にのりたくなって、自転車をお借りして、まずは珈琲屋さんへ。

店主の方はもともと教育関係に携わっていたとのことで、「こどもたちの未来のために、今の大人は頑張らないといけない。」と静かに、だけど強く語った。

その後、月に一度開催される食事会に参加させてもらい、様々な理由で富岡に訪れた方たちとの交流の機会をいただいた。富岡の未来のために事業を起こした人、移住して働いている人、移住を検討中の人、営業で来られた方など、たくさんの人がいた。

ある人は
「お金のために働くよりも、誰かのためになることをする。そうすればいつか自分に返ってくるしね。」
「自分はこの仕事しかできないからさ、この仕事でまちに貢献したいと思ってる」
と、真剣な表情で話した。

住民も震災以前の半分以下で、全ての人が快適に生活できるほど必要な施設が揃っているとはまだ言い難い。
なにか前例を誰かが示してくれてるわけでもなくて難しさもたくさんあって、手探りではあるけれど、

でも、わからないからこそ、わからなさがあるから、ここにいる人々は
みんなで集まって何かできることを探したり、
肩書きから離れたコミュニケーションによって強いつながりを作ったりする。

心地よいコミュニケーションをとる方が多く、驚く。
気取らず裸で話しているかんじ。

全てがすぐにわかってしまったら、簡単にできてしまったら、つながらなかったかもしれない。

人がつながってまた何かを作っていく。

手段は違えど、それぞれが似たゴールを目指して頑張っている。わからなさを共有しながら、できることを集めて人が動いている。

わからなさに立ち止まっていたけれど、身体を動かして出会えた人のおかげで、昨日寂しく見えた道がなぜか寂しく見えなかった。身体を動かしてリフレッシュしたからか、素敵な大人に出会えたからか、どちらなのかはわからない。


がんばるから隠れることのできる場所

こちらにインターンに来てから、すごく私たちインターン生を気遣ってくれる方がいる。
その方が、珈琲屋さんでぽろっと、子どもの生きづらさの話から、過去の自身の生きづらさを語ってくれた。

まちでもよく知られている方で、どこに行っても良い関係を築かれているのがみられて、信頼もあつい。富岡町で頑張る人。

他にも調べていると、
相双地域の公務員として働く人たちは
復興関連の業務量が増加したり、震災により各地に出先機関ができ人員構成に変化があったりと、大変な状況のなか、
彼らもまた富岡町で頑張る人。

他にも、先述した木曜日の会でお会いしたような方々も富岡町で頑張る人々。

役割が比較的他人から見てわかりやすい人、社会貢献や地域貢献に携わったり、公的な仕事を行ったりする人々のケアを考える必要がある。

スーパーにて、松ぼっくりをもらう。


役割期待(他者からの期待)が大きくなって、
ずれとなって生じたり、負担になって疲れてしまわないのだろうか。 

もちろん住民からの感謝や住民の笑顔など、彼らの立場だからこそ得られることもあると思う。
でもほんの時々、役割から離れられるような場や、
隠れ家みたいなものがあると良いなと思う。

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