ドラマ『恋です！』楽しかった！

ヤンガルが原作のドラマ『恋です！』
ここでドラマの感想は書かないつもりでしたけど、
せっかくのドラマ化だったので思ったことを簡単にですが書いておきます
放送が終わって2ヵ月経過してるのでかなり今更なのですが…
思ってたよりとても良かったので

とにかく毎週見入ってしまった、そして新鮮でした！
障害者が主役のドラマでこれだけコメディな部分の多い作品は記憶がない
斬新でした
そもそも『弱視が主役』って原作の設定から斬新だったわけですけどね

案内人の濱田さんの解説もわかりやすくそして面白かった
やはり当事者が話すと違いますね
青野くんが赤信号の横断歩道を渡ろうとしたり、駅のホームでのシーンでドキッとした人も多いと思います
濱田さんの体験談や青野くんのシーンで意識が変わってくれた人が少しでも多くいてくれたらいいな…と思います

青野くんと空ちゃんの2人も可愛かった！
男女CP大好きなんですけど、
成立してる主役CPより、こういう2人がほんと好きなんです！

ユキコの見え方を映像で表現できるのも実写ならではでした
ルーペで文字を見てる時とかちゃんと弱視らしかった
弱視を演じるのって難しそうですよね

今、少なくともドラマを観た人はみんな、
『弱視とは何か』を知っている
SNSで弱視という単語を見かけるのもそんなに珍しいことではなくなった
子供の時から『弱視』を人に説明するのに苦労し、
それが苦痛で憂鬱だった自分にとってこれは凄いことなんです

そんなわけでドラマに対しては概ね良い印象なのですが、
すみませんこれだけはちょっとツッコミたかったので書いておきます

確か第2話だったと思うのですが…
ユキコが自動販売機で飲み物を買おうとして黒川がボタンを押してあげようとするのですが、
ユキコが「飲みたいのが出るか運試し」を楽しんでいるのだと言って黒川の助けを断るシーンがありました…

いやいやいやせっかく見える人がいる時くらい飲みたいもの飲もうよ！？
りんごジュースだと思ったらトマトジュースだったり炭酸飲料飲みたい気分じゃないのに炭酸買っちゃったりした時かなりがっかりだよ！？
(どっちも私の体験談)

何が出るかお楽しみってボタンがある自販機もあるし、
限界まで健常者の助けは借りたくないという障害者もいると思います
でもこの時のユキコは飲みたいもの決まってたし、そういうキャラでもないですよね

これはユキコのポジティブさを表現したかったのでしょうし、
ストーリーを面白くするためのシーンだとわかります
でも、弱視は普段「仕方ない…」と諦めたり妥協したりする事が幾度もあり、それに運や勘に頼らざるを得ないことなんて日常茶飯事です
夜の横断歩道でライトも点けずに信号無視して走ってくる自転車なんて見えません
道を渡るだけでも運試しみたいなものです
ウンザリなんですよね…
だから、弱視のユキコがわざと運試しをするという行動につい違和感を抱いてしまったんです

でも、前述のとおり毎週楽しかったし、ドラマ化はとても感謝しています
地上波での放送の影響力は大きいと思いますから
次は是非Eテレ辺りでアニメ化をお願いします！