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今日は入院から1年記念日。

今日はわたしにとって、特別な日だ。2020年10月1日(木)に入院して、1年が経ったから。2020年の正月。ちょっとひどい風邪をひいたなあと思ったら、熱が下がっても、いつまでも痰が出続ける。なんか変だなあと、日常生活を送っていたら7月、休みの夕方に家の外で娘たちとバドミントンをし終わって、なんかいがらっぽいと思ったら、ティッシュに大量の血痰。なぜか最初に耳鼻科に診せ、「うちではわからないので」とたどり着いた厚生病院。最初は、レントゲンで「気管支が拡張していますね」と言われ、その後の検査で人生で初めてのMRIを撮ってみると、右肺と左肺のあいだに腫瘍のようなものが発見される。そして、それは血痰の原因ではなく、あるはずのない血管があるせいだと。「腫瘍を取って、肺の血管を縛る必要がありますね」それはもちろん、胸を開いて。日々平和に過ごしてきた私にとって、まさに青い空になり響いたカミナリのような事実だった。


いやだけど、血痰はどうにかせねば

先生に「手術、しましょう」と言われ、「はい」と診察室を出て、泣きそうになった。「なんで私が」って額に手を当てて、斜め45度上を見上げ、悲劇のヒロインになった。予想もできないことって、人生に起きるもの。やだなーと思っていたけれど、後日、友人の稲刈り(手刈り)を手伝った翌日、またテッシュを染める血痰を見て、このまま放っておいてもダメなんだと、現実に向き合う覚悟をした。

痛いこと。そう、何が嫌だったって、痛いことがたくさんあったこと。それでも、「未知の体験」ばかりで、今になってみれば、勉強になったり、楽しいこともあった。この瞬間にも同じような経験をしている人がいるかもしれない、あの日のような入院病棟でのやりとりがあるのかもしれないという想像力を働かせることができるようになった意味では、よかった。リアルタイムで書こう書こうとしていたけれど無理だった。1年経った今、少しずつふりかえってみたい。


入院前夜の独特な過ごし方

入院前夜って、どんなふうに過ごしたらいいと思う?翌日に備えて、早く寝る。それが正解だとみんなが言うだろう。でも私がしたのは、病室に持っていくマイ枕を入れるために、ミシンでフチにヒラヒラのついたバッグ(↑)を作ること。夕飯を食べ終えた19時ごろから。今思えば、アホか!!!と言いたくなるこの行動。なんだったんだろう。とにかく、やりたかった。

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入院予定の患者は、結局夜中の12時過ぎてやっとベッドに向かい、それでも完成しなかったので入院当日の朝、出発ギリギリまでミシン作業に追われるという、異例の時間を過ごした。おかげで、かわいい娘たちとは思い描いていたようなお別れ(じゃあね〜〜!(涙)ハグみたいな)できず、あっさりとバイバイしたのであった。


(続く)



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