湘南くじら館「災害と文学」 日本書紀から重松清まで。宮武外骨も!
湘南モノレール目白山下駅の至近にあるアートカフェ湘南くじら館で開催中の「災害と文学」を見てきた。
こちらでは以前、手のひらサイズの石仏の展示を見に行ったことがある。今回は文芸シリーズということで、どんな展示になっているのか興味があった。
元診療所の建物を利用したこぢんまりとしたギャラリーカフェに、災害関連の本が予想以上にたくさん並んでいた。
先に言ってしまうと、とても面白かった。
古典から近代・現代の作家まで、また小説からノンフィクション、記録本とジャンルも多彩。
展示された本は席でお茶をしながら読むこともできた。
目を引いたのは、古い時代の災害の写真。日本各地の水害、台風、大火事などのものがあったと思う。
これら写真は全てポストカードだった。
災害があるとこのようなポストカードが作られていたそう。災害を人々に伝え教訓とするためのものだと思ったが、それだけではないらしい。
お土産品のようなものとして販売されていたフシもあるようだ。
館主さんとのお話がとても楽しかった。鎌倉の関東大震災について話をしていると、「こんな本もある」と何冊も関連本を持ってきてくださった。
宮武外骨の「震災画報」の話になると、赤瀬川原平さんの外骨本が出てきたりも。
こんなふうに災害関連以外にも次から次へと本が出てきて、最後には牧野富太郎の植物図鑑まで。
いろんな本のお話が聞けた。
こちらでは災害関連の展示を以前にもやっている。館主さんのお祖父様が震災関連の資料を集めていたためで、それらの一部を今回観ることができた。
湘南くじら館での「災害と文学」は10/7(土)まで。
次回の展示は「江ノ電と暮らす街」の写真展とのこと。
たくさんの興味深い本と館主さんの楽しいお話、木の葉の揺れる音やトンビの鳴き声。
非日常の心地よい時間だった。
帰り道はPINYに寄ってこちらを購入。
パッケージが懐かしい地元の丹那コーヒー。県外なのに売っているのが嬉しい。
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