見出し画像

女性起業塾やビジネススクールでは足りないもの

こんにちは、かやんぬ(@kaya_uni)です。

先日、noteで書いた『個人事業主を「個」からチームへ』という考えについて、想像していた以上に多くの方がTwitterでDMをくださいました。

「私がいま考えていることは本当によい方向なのだろうか?」とドキドキしながら書いたので、「絶対参加したい」と言ってくださる方が何名もいらっしゃったことは、本当に心強かったです。

ありがとうございます。


ここ数日、迷いに迷いに迷って、「私がこれからやりたいことはやっぱりこの方向なのでは…?」と思っていることを書きます。(ドキドキするー)

1.大前提、ビジネスが学べること

これは以前からお伝えしている、女性がビジネスを学べる場が少ない、という発想から来ています。

女性が正しくビジネスが学べる場であることは絶対に用意したいことの1つ。特に「個人事業主・小規模事業者」にとって役立つ経営知識を学べる内容にしたいです。

私はマーケティングやブランディングを得意としているのですが、「マーケティング」の本を読むと「マーケティング職に就いている人(就きたい人)」向けの本だと感じることが多く、そういうことではない……と思うことがあります。

大企業と個人・小規模のビジネス戦略は全然違う

「大企業でマーケティングやってきました!」という人が、個人事業主として成功するかというと、それはまた別の話です。(いや、そもそも大企業に入る時点でスキルが高いし人脈もあったりで成功率は高いとは思うのですが)

大企業だと市場調査とかインタビューとかお金をかけてめっちゃしますが、個人事業主だとそんなお金や時間もとれない場合がほとんどです。その違いを理解したうえでじゃないと、個人事業主や小規模事業者向けのビジネス支援は難しいです。

いかにお金をかけず、確度の高いことをするか!

だから私は、MBAではなく、中小企業診断士を選んだんです。

2.背中を押す仕組みがあること

世の中には女性起業塾や情報商材がたくさんありますね。

それらの商材を買って行動に移せる人って限りなく少ないと思っています。

特にリアルやライブの参加型ではなく、買い切り型の場合は、そもそも全コンテンツを見終わる人、行動に移せる人の率はぐっと下がります。

※商材が悪いというわけではなく。商材自体は本と同じで、情報を提供しているので商材を責めるつもりはありません。

私も「どうやったら私、しっかり稼げるだろう?」と思ったら絶対に情報商材売ったと思います。(しっかり稼ぐは大事です、まじで)


ただ、私は「私が一人勝ちしても理想とする世界にはならない」と思ったんです。

みんなで勝ちに行ける世界を作ったらもっと大きなことができるのでは?と思い、コミュニティとして「女性×個人事業主・小規模事業者の新しい働き方」をつくり、「法人との契約」をとっていけるようになることを考えたらワクワクしたんです。

では、ビジネス知識のほかに何が必要か?

ナッジです。

知ってます? ナッジ。私は最近知りました。

ナッジとは、よい選択ができるように「そっと後押しする」ことを言います。つまり、背中を押すってことです。

どれだけ素晴らしい情報を得ても、「じゃ、まず私はここから始めよう」と思い「行動したい」と思えるものがないと、人は動けません。

行動をうながすために必要なもの

そして、行動をうながすために有効なのがコーチングです。

1年弱の間に50人以上の方にコーチングをさせていただき、セッションの後で行動できる方の割合がとても高いことに驚いています。(コーチング後に行動を起こせた場合、多くの方が喜んでご報告してくださるので追跡可能です)

ティーチングやコンサルティング型でクライアントさんに関わったときよりもコーチングを受けた後のクライアントさんの満足度も高いと感じています。

どれだけ私が「これ、やったらいいですよ?」と言っても本人が納得していないと行動にはうつしません。(頭ではやったほうがいいとわかっていても、心がモヤモヤしたり不安があったりで動けないことってたくさんありますよね)

コーチングは「気づき」を得られるもの

人が行動を移すために必要なものは「動機」と「気付き」です。

自分でやりたいと思うことであること。そう思い始めるきっかけとなる、心を動かす「気づき」があることです。

そのためにコーチングはとても有効だと実感しています。

ただ、コーチングを1on1で実施すると、どうしても1人あたりの参加費が高くなってしまうので、仕組みはまだ考え中ですが、グループコーチングなどを取り入れて同じような効果を導ける方法を考えています。

3.グループメンター制度

今回のコミュニティの醍醐味は、ここです。

参加者の方に5人で1グループを組んでもらい、一緒にがんばれる環境を作ります。

この発想に至ったのは、グラミン銀行のマイクロファイアンスの仕組みからです。

マイクロファイナンスとは、貧しい人々向けに小口の融資や貯蓄などの金融サービスを提供することをいいます。

http://www.planetfinance.or.jp/microfinance/

グラミン銀行とは、バングラデシュに存在する銀行のことで、マイクロファイナンスを行っている機関です。

https://volunteer-platform.org/words/development-cooperation/grameen-bank/

グラミング銀行では、「同性の5人を集めて1グループとして連帯責任を負う」という仕組みがとられています。

具体的には、1人が借りたお金を返せなくなったら、残りの4人もお金を借りれなくなってしまう、というものです。

連帯責任なので、まず「最初からしっかりした相手を選ぶ」こと、「みんながビジネスを助け合う」こと、などお互いに切磋琢磨し合うことができます。

診断士が集まる協会でもグループメンター制度が取り入れられている協会があり、この制度はいいなぁと思っていました。

5人グループのメンバーの選び方

グラミン銀行の5人グループは、投資を希望した人は5人グループを組んでから参加する流れです。そのため、最初から全員知っている、同意している仲間ということです。

では、今回のコミュニティでそれができるか?というとそれは難しいと考えています。「5人集めて参加してね」が条件だと参加しづらいですよね…

そのため、どうしても参加者のなかからこちらで5人を選びグルーピングすることになってしまいます。

ただ、この案を人に話した際に「知らない人とグループになって、レベル感や本気度が違ったらいやかも」と感想が返ってきたので、これじゃ機能しないのか……と諦めかけたことがあります。

知らない人とグループを組むと機能しないのか?

なぜグラミン銀行がうまく言っているのかを調べていると、めちゃくちゃ参考になる資料に出会いました。

論文 グラミン銀行における借り手集団の相互信頼 関係

上記の資料はPDFで文字の引用もできなかったので、簡単に説明します。

参加者のうち、初心者レベルの方は身近に信頼できる人がいることが大切で、グループ内で信頼されている人はその期待に答えるために、より高次の人を頼ろうとする

というものです。

自分に置き換えてみてあたりまえと言えばあたりまえなんですが…笑

ここから読み取れるのは、必ずしも自分が信頼できる人がグループ内にいる必要はないということです。グループ内で信頼される立場になればほかのグループのリーダーたちとつながることもできます。

そう考えるとグループ内のメンバー構成が必ずしも重要ではないのかもしれない、と思えてきました。

ただ、グループを構成することに意味はあります。お互いに切磋琢磨しあえるからです。

まとめ:0期生、募集してみます

個人事業主、小規模事業者の方は「個」でビジネスを始めると本当に弱い立場になります。

また、1人でさまざまな情報を取りに行こうとするとそれだけで一生が終わってしまいます。(情報過多の時代)

だったら、自分にとって必要な情報を先輩から学んだら早いじゃん!と思うのです。

教える側にメリットがないのでは?

「それって先輩にとっては魅力がないのでは?」と思われたかもしれませんが、そう思った時点でビジネスとしてはマイナスです。

私はいま、無料で(趣味で?)受験生支援の朝ラジオのようなものをさせてもらっています。

なぜやるかは別途理由があるのですが、大前提、これを聞いてくださっている方には合格してほしいと思っています。

あとは、もしかしたら朝ラジオを聞いてくださっている受験生の方が将来自分のお客さんになる可能性だって十分あります。

見返りを期待しているわけではなくて、仕事って本当にどこからどんな風にくるかわからないから、「恩は売れるだけ売っておきなさい」というのが私の師たちの教えです。

師たちの名言集より

何の話だっけ?

そうそう、そんな感じで考えていくと、5人程度のグループを組んで、さらにそのグループのリーダーたちが相談できる場を用意することで、より行動を促す仕組みづくりができるのでは?と考えたのです。

0期生、募集!

ということで、0期生という形でまずは10名、募集してみます。

詳細はまずは本日、4月29日(金)配信のメルマガでお知らせします。希望者が10名に満たなさそうだったらTwitter等でもご案内させていただきます。

メルマガ配信を逃したけれど申し込んでみたい、という方がいらっしゃったらTwitterでDMください。


ふぅ、ついにことを進めてしまった。もう引き返せれない……(心の声)

ということもない。0期生にやってみてもらって「あー、全然ダメだ!」と思ったら引き返しますので、そのときは「ダメだったんだなー」と温かい目でお迎えください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?