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何故なんですか? の前に

たまたまQuoriaで見かけた質問に「どうして水は0℃で凍り、100℃で沸騰するのですか?」という物がありました。
漠然とした質問なので、質問者の意図がわからないのですが、これを見たときにスピリチュアルな人が言っていた言葉を思い出しました。

その人曰く、「世界は不思議な力によってデザインされている。どうして水が氷る時は0℃ぴったりで、沸騰するのが100℃ピッタリなのか! まるで神がデザインしたような奇跡ではないですか!」だそうです。
……ホント、呆れてしまいますね。

Quoriaの質問がこれ的な思考から来ているなら、こう言ってあげましょう「ネットで”セ氏”って調べてごらん」と。
するとそこには「一気圧のもとでの水の氷点を零度、沸点を百度とし、その間を百に等分する、温度の計り方。記号℃」なんて説明が見つかるはずですから。

そういう測り方だから

単純に水が状態変化する、凝結と沸騰の間の温度を先に決めて、それを100で割っただけ。
偶然でもなんでもなく”そう決めたから”でしかないのだ。

なんてことを見ていたら次にこんな話題を見た。
Amazonの無水エタノールのレビューなのだが「内容用が500mlと書かれているのに、測ったら433mlでした」という書き込みとともに証拠写真として秤の重さ表示が433になっているものが載せられていたのです。

水モードでエタノールを量るな!

どうやらそのタニタの計量器には水と牛乳の内容量を量るモードがあるらしいのですが……
御存知の通り、水と牛乳とアルコールでは比重が違います。
アルコールは軽いです。
それを知らないのか、レビューで難癖をつけていました。

世の中にはそれを決めた時の「設定」という物があるということをちゃんと理解してほしいものです。

ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。