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「切り替え前に2台持ち」のススメ

まもなく携帯電話の3Gが停波になるということで、やはりそれを危険だと煽る記事がありました。

確かに突然「スマホにしろ」と迫られるというのは辛いものがあるかもしれません。
しかしこの停波は以前から決められていたことだし、ゴネたところでどうしようもありません。
個人的には「なぜ期間的に余裕のあるうちに2台持ちで慣れる」などの対策をしなかったのかと思ってしまいます。

私の母親は2年ほど前に70歳を過ぎてからスマートフォンに切り替えました。
当時の母はDocomoのガラケーを使っていましたが、経年劣化でバッテリーが持たなくなってきたと言っていました。
使用状況を聞くと、通話がほとんどで、たまにメールをするくらい。
しかもメール相手は親しい相手や家族のみ。それもSMSを多く使っていたとのこと。
この使い方だけならばガラケーだろうがスマホだろうが対して違いはありません。
そこで私は自分が今は使っていないスマホにMVNOのSIMを入れて貸し出し、スマホに慣れてもらうことにしました。
このSIMに音声通話やSMSはなく、完全にデータ通信専用です。
Gmailでのメールやハングアウトで頻繁にやり取りし、スマホの文字入力が自然と慣れるようにしました。
またデータSIMでも、ハングアウトの音声通話使えるので「スマホで通話する」ということにも慣れてもらえます。
もし何かわからないことがあれば、ガラケーで音声通話をしてもらい、手元のスマホを操作してもらうことで教えることもできます。
この「いざと慣ればガラケーで通話できる」という安心感は、とても大事なことだと思います。

そうしてまる1年間、スマホとガラケーの2台持ちで生活してもらうと、スマホ1台でも十分に生活できる自信がついたようです。
結局は「ガラケーのときに使っていた機能をしっかり使える」ということをわかってもらえれば良いわけです。
またスマートフォンを使いこなす簡単な方法として「〇〇を教えて!」と音声入力することを最初に教えました。
これがかなり敷居を下げてくれたようで、色々調べることに楽しさを覚えたようです。今ではマップで目的地へのナビをさせて、一人で買い物に行けるようになりました。

・スマホの全機能を使いこなす必要はない。
・通話とメールの方法さえしっかり覚えてもらう。
・追加で便利なことが出来ると知ってもらう。
徐々に本人が必要だと思う操作だけ覚えてもらえば良いだけなのです。

停波まで後少しですが、いきなり乗り換えるのではなく、まずは2台持ちで自信をつけさせるようにしてみてはどうでしょうか?

ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。