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Netwalkerの思い出

私のnoteの記事で「スキ」が多い記事を見るとガジェット系のネタを投稿が人気があるようだ。
そんなわけで調子に乗ってまた思い出ガジェットの記事でも書いてみることにする。

もう使い道はないのになぜか捨てられない多くのがジェットたち。
その中でも「まだ使えそう……でも使うとなると苦行」というガジェットがある。
その一つがSharp Netwalkerだ。
その名が示すとおりNetを持ち歩くツールだが、私は快適に情報の海を乗りこなすネットサーフィンに対して「歩く速度で情報を渡る」ではないかと思っている。
今ではスマートフォンが一般的になりネットがない生活など考えられないが、昔はネットにつなぐためにはパソコンが必要だった。だが重いノートパソコンを持ち歩くのは面倒だ。そこで本製品が生まれたのだ。
そのため本製品のOSにはLinux派生のUbuntuが使われている。性能や機能に制限があるとは言え、立派にパソコンなのだ。

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以前IS-01にちょっと触れたが、あれもSharp製で、キーボードとかどこか似たフィーリングだ。比べてみるとNetwalkerの方が1cmほど広く、しかもベゼルが狭いためキーピッチが大きくなって打ちやすくなっている。実は私はこのキーボードならばタッチタイプができる。その証拠にこの文章はNetwalkerでタイピングしているのだ。
このキーボードは中央を軸に左右にグラグラ傾くため非常に心許ないし、フィーリングは最悪だ。最初は非常に嫌悪したものである。しかし使い込んでいくとこの傾きのおかげで横のキーに触れていても誤入力が起こりにくいという構造なのだとわかった。

この構造に気づいてから、比較的普通にタイピングができるようになった。今でも十分に通用する……と言いたいところだがそうはいかない。今では似たようなサイズではるかに使いやすいGemini PDAという端末を持っている。Gemini PDAのキーボードははるかに打ちやすく、全く比較にならないのだ。

だから捨てられず、手にしたころの感動を思い出すために何度も箱から出しては、やっぱり今では使えずにまた箱にしまうのだ。物の進化の前には仕方がないのだ。

個人的にシャープには今の技術でキーボード付きスマートフォンを再度作ってほしいところだが、利益が出ない市場では無理をさせるわけにはいかないだろう。



ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。