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誤解を生むChromebookの書き方

Twitterで見かけた記事の「タイトル」に反応してしまいました。

実際、記事を読むとこの方はわかっていて書いているのが読み取れました。
しかしやはり「低スペックでもサクサクで安いはず」というタイトルに引っかかります。

一時期Chromebookが一気に市民権を得るようになった時、ギガスクール構想で学校指定PCになったあたりで「安い」「低スペック」ということが強調されたのが誤解の始まりではないかと思います。
いや、言葉自体は間違えていないのがさらに問題なのかもしれません。

確かにChromeOSは要求されるハードスペックがWindowsなどに比べて低く、設計されて始まりました。
当時は本当に「ブラウザOS」の走りで「ブラウザでできることだけに特化することで、ハードの制約から開放する」ことが設計思想にありました。
しかし開発が進み、一般的に使いやすくしようとするうちに徐々に肥大し、今のChromeOSは昔より軽くはなくなっています。

そして事務作業とは言え快適に作業するにはやはりハードスペックは高いほうが良いわけです。
「最低限の敷居は低くしているが、快適に使うなら青天井」ということですね。
最近ではChromeBookで動画編集を行う人も出てきています。
これをするならやはりスペックは高くないとやっていられません。
しかし「テキストを書くだけ」という私のような者には「昔のスペックでも十分」というのは非常にありがたいです。

「低スペックで低価格」なのは手に取りやすいし、私のような「どこでも文章作成がしたい」という者には向いています。
一方「重い作業をしたいけど、Windowsはいらない(または嫌だ)」な人はChromeBookでも上級モデルを選ぶことになり、高価になるでしょう。
ハイエンドになればなるほど「ほんの少しの性能アップ」のために非常にコストがかかるので、価格の差は雲泥になります。

これを知らないと「Chromebookって安いって聞いたのに!」「安くないならChromebookって意味ない!」などと騒がれてしまいます。

ChromeOSは万人向けOSだとは思いません。
その特性を知っていて使いこなせる玄人向けであると私は思います。
ちなみにここでいう「玄人」は「出来ることと出来ないことを見極め割り切れる人」です。
何にしても物を選び購入するまえには、そのものについて深い理解が必要なのではないでしょうか?


ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。