なつかしいPDA
ネットを見ていてふと、自分が愛用していたのにすっかり忘れていたPDAがあったことを思い出した。それについてちょっと書いてみる。
今のようにスマートフォンが一般的になる以前は、携帯電話にはスケジュール管理の機能はなく、別にPDAと呼ばれる端末を持ち歩いていたものだ。
有名なのはシャープのザウルスシリーズだが、もう少しリーズナブルなものとしてカシオはカレイドシリーズなどを出していた。
世界的に有名なのはPalmシリーズだろうか?
そしてそれ以外にもいろいろなPDAが出ており、今回懐かしさのために書いてしまったシチズンのDataslimがある。
このDataslimは続くDataslim2も発売されたのだが、いずれもPCカードサイズという共通の特徴があった。
今ではPCカードスロットなどもっていない機種がほとんどだが、2000年代序盤までは、ノートパソコンにはPCカードスロットという拡張スロットがついていた。まだUSBが一般的でなかった頃だ。
無線LANカードなどもここを介して利用する物も多かった。
私は管理しなければいけないほどスケジュールが逼迫するような仕事はしていなかったが、やはりガジェットが好きだったことと、「どこでもシナリオのメモが取れること」を重視してこのDataslimシリーズを持っていた。
特にDataslim2になり、液晶にタッチ機能が搭載されて、メモを取るのが快適になった。そのための小さなタッチ用キーホルダーも付属していた。
とはいえ、本当に急いでメモをとるならペンと手帳には敵わない。それでもDataslim2を使っていたのは、こちらで入力したテキストをパソコンに転送すれば、続きの作業ができることが最大のメリットだった。
シナリオのアイデア出しの段階では、会社で書いたテキストファイルをDataslim2に転送して退社し、通勤中に続きのアイデアを追記する。家についたらノートPCに接続して、続きを行い、また保存して会社に運ぶ……そういう使い方をしていた。
そのうちWindows Mobileが発売され、もっと快適にメモが取れるようになり、さらにLinux Zaurusで快適なキーボード入力環境を手に入れると使わなくなってしまったが、それは技術の進歩の前では仕方ないことだろう。
今ではスマートフォンが一般的になり、フリック入力でもかなり快適に作業が続けられるようになったが、当時はまさかここまで進歩するとは思わなかった。
この先のテクノロジーは、私にどんな世界を見せてくれるのだろうか?
ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。