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ガジェット考「初期Androidのキーボード付端末」

Windows Mobileから時代はAndroidに移った。
MicrosotfがモバイルOSを転換し、Windows Mobile8を出すまでの間、時代はiPhoneとAndroidが主流となったのだ。
私はキーボード付き端末があるAndroidを選んだ。
最初に手にしたhtc Desireの後継機がキーボードを備えたDesire Zだったのは運命を感じたが、よく考えればhtcはWindows Mobileの頃からBlackberryのようなx02htという端末を出していたし、スライドキーボードを備えたx03htなども出していたから、流れとしては当然だったともいえる。
Desire ZはZの名が現すとおり、Zヒンジというちょっと変わった開き方をした。液晶側を少し持ち上げて、向こう側に平行に落とすのだが、その途中の段階を横から見ると丁度Zの形になるのだ。
多くのスライドキーボードが本当にスライドさせる方式だったが、なぜかこれはZヒンジだった。
おかげでスライド部分の磨耗はなかったが、角度を立てすぎると重力で液晶が戻
ってきてしまうという弱点があった。そして何故か重たかった。

初期のAndroidにはかなりのキーボード付き端末があった。
中でも意欲的だったのはMotorola社だ。
リボルビングアクションで開くFlipout、BlackberryのようなCharmや、さらに大きくなったProなどたくさんの端末があった。

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上記写真のFlipoutなどは持っているだけでもテンションがあがるガジェットだった。目の前で回転させてキーボードを表示してみせると、誰もが食いついてきて面白かったのを覚えている。


国内メーカー(とはいえ、当時はソニーエリクソンでしたが)もXperia ProやMini Proなどのスライドモデルをラインナップしていました。
そのうちAUからIS-01が登場。当時はメガネケースと言われたクラムシェル型のスマートフォンでした。
しかも端末代別で月5円で維持できるという特価で、ガジェット好きは飛びついたものです。

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ですがこのIS-01、Android1.6という古いもので販売され「アップデート対応機種」と謳っていたのに結局一度もアップデートされないという詐欺でした。まぁ5円運用対応機種にした時点でサポート打ち切りは内々で決まっていたのではないかと思います。当時は加入者数を増やすことにAUは躍起になっていましたから。
OSアップデートはなかったものの、本格的QWERTYキーボードはそれなりに打ちやすく持ち歩くメモマシンとしては非常に手軽で良かった端末です。(一応Docomoには姉妹機のLynxがありました)
そこから物理キーボードを備えたスマートフォンは、希少な存在となりました。
同じ頃、タブレット型が徐々に発売され、大画面を使えばソフトキーボードでもそれなりに入力できるようになったからかもしれません。
そんな中、Blackberryだけは我が道を行っていました。

ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。