見出し画像

うさぎ専用SNS

SNSには、いろんな人がいる。

最近、小学2年生の娘が、

「ミッフィーのお人形だけを投稿するインスタアカウントを作りたい」

と言い出したので、ネットリテラシーの勉強として、やらせてみてもいいだろう、と母管理で1つアカウントを作ってみた。

「見てみてー。うさぎさんアカウント、もうフォロワーが増えたー」

というので、よく見てみたら…。

胸の谷間を見せながら「バイナリーオプションで総資産1億」「ドバイに移住」とか言ってる若い美人で頭を抱える。

5歳だったら「このお姉ちゃんうさぎさんすきなんだねー(棒)」とかいっておくけれど、もう学校でSNSリテラシーとかも授業を受けている8歳なので、

「これは詐欺だから…」

と正直に言ったら、一瞬しょぼんとしたものの、

「じゃあ、うさぎさんのお人形の背景に個人情報写ってないか見ないとね!」

と、娘、にわかに張り切りだす。

最近の子、しっかりしてる。保育園と小学校のリテラシー教育のおかげです。

学校で「個人情報流出の怖さ」を学んだ副作用というか、やや慎重すぎるきらいもあります。

先生に提出する絵日記に、

「今日はおともだちのうちに遊びに行きました、2段ベッドがありました」

と書いていたので「みーちゃんのうちって書かないの?」と聞いたら、

「それは個人情報流出になるでしょ。二段ベッドって知られたくなかったらどうするの?」

と言われて、母が反省したり。

ほんと、なんていうか、インターネットが流行り始めておよそ四半世紀の今。子供にネットを使わせる上で、慎重を超えて防御に全振りさせる教育をしているのかも。

親心としては、ネットに限らず、ある程度「自分はどういう人間か」という情報を出して生活しても、大丈夫な時代になってくれるのが理想ですが。

私自身ができてないから、誰にでもできる簡単なことじゃないのかも。

子供が大きくなる時代には、もう少し法整備とかが整って匿名性も薄れ、ネットコメントってそこまで怖いものではなくなるのかもしれない。

特に癖のない平凡な人が普通に生きていても、「10人人がいたら2人に好かれ、7人には興味を持たれず、1人に嫌われる」といいますし(『あさイチ』で学者さんがそういっていました💦)

そうはいっても、親の私が、オール匿名&鍵垢の豆腐メンタルなので、お前が言うな、という話になっちゃいます……。

じゃあ鍵ならいいのかと言われると多分そうでもなくて、以前鍵アカウントのSNSに、

「おばあちゃん子なので…」

と書いた途端に、今まで「おっぱいの大きいドバイの投資美女」から来ていた詐欺友達申請が「カナダ在住の、お習字の書き初め作品を手にした老婦人」とかに変わったことがありました。

鍵垢なら安心なんてことはきっとなくて、「鍵垢の鍵ってもしかしてけっこうザルじゃない?」と思い知りました…。

じゃあやめればいいだけなんですけど、楽しいんですよね、SNS……。

たとえ詐欺アカウントでも、おばあちゃんの友達申請を無視して削除するの辛い……。

詐欺師、どこのおばあちゃんの写真を流用しているんだろう……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?