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一議員の意見で「ゲーム依存症予防啓発」が骨抜きになった

文科省から令和2年4月に「ゲーム依存症予防啓発」として高校生に配布されるはずだったパンフレットの内容が、一議員の「活躍」で「ギャンブル依存予防啓発」に捻じ曲げられてしまっています。

●最終的な啓発パンフレット
文部科学省 「行動嗜癖」の理解のための啓発資料について

■ゲーム依存症予防啓発を阻止

山田太郎参議院議員のYouTubeチャンネル「山田太郎のさんちゃんねる No394」に、その「活躍」の様子が語られています。

令和2年4月22日配信【山田太郎のさんちゃんねる】
【第394回】10万円一律給付!オンライン申請四重苦!?/香川ゲーム規制について 

・啓発パンフには、ゲーム依存症についてたくさん書かれていたがゲーム依存の内容を削除できた。爽やかな内容になった。
・文科省は抵抗したが(私たちが)ダメダメといって全くの別物になった。良かった。
・ただこのパンフの目的がわからない。ギャンブルは高校生はやらないからね。
・目的がないパンフになったが、業者の関係でやめられないのだろう。
・内部情報を得て事前に対応していけばこういうこと(ゲーム依存症予防啓発)を防げる。

山田太郎議員にとっては、「ゲーム依存症予防啓発」を阻止することが正義なのだろう。
ゲーム依存症に苦しむ家庭、また、そのような生徒と向き合い苦労している学校関係者が見たらどう思うか。
なにより人生の貴重な時間を奪われるのは、ゲーム依存症を予防できなかった本人なのだ。

■山田議員の意見による変更前のパンフ

変更前表_文科省依存症パンフ出典付き

変更前内_文科省依存症パンフ出典付き

■山田議員の意見による変更後のパンフ

変更後表_文科省依存症パンフ出典付き

変更後内_文科省依存症パンフ出典付き

■知らないからやってしまう「犯罪的行為」

「俺の一言で薬物依存予防啓発を骨抜きにしてやった」と自慢げに語れば、それは犯罪行為に近いと誰しも思うだろう。
山田太郎議員が行っていることは、まさにそういうことだ。

山田太郎議員はYouTubeにわかりやすく様々な議案を解説してくれている。意見を聞いていて賛同できる部分も多い。
真摯な方なのだろうと思う。
だとすれば、ただ「知らない」だけなのだと思う。

すくなくとも、山田太郎議員はゲーム依存症について、正確な知識、情報を得ていないと確信している。

■山田太郎議員に近い方が見ていたら伝えて欲しい

「ゲーム依存症の実際を知って欲しい。予防対策がいかに重要であるか理解して欲しい。そして山田太郎議員の今回の行動がいかに加害者的な行為であるか。私は、山田太郎議員がよろしければ、いつでも公開討論に応じます」と。

■山田太郎議員に声が届くようChange.orgにキャンペーンを立ち上げました

「山田太郎参議院議員:文部科学省に改めてゲーム依存症予防啓発資料を作成・配布してもらおう!」

内容をお読みいただき、ぜひご賛同ください。

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