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さっきみた夢のつづき

遅れあそばせこんばんは。皆様お元気ですか?
時たましわ寄せのように発動するサボり癖によってリリースからもう2ヶ月が経とうとしておりますが、改めてここに記そうと思います。

3月26日に午前五時の1st Full Album「さっきみた夢のつづき」をリリースしました。

聴いて頂けましたでしょうか?
以下に各サブスクサービスへのリンクをまとめたものを貼っつけますので、ぜひ聴いてみてね。(YouTubeもあるよ)

https://big-up.style/BFcTvuBHDb

さて何を書いたものかと悩んでおりましたが今回(も)デジタルリリースのみでフィジカルがない形でしたので、本記事には普段の小話とは違い収録曲の歌詞を全て載っけようと思います。
CDを買って歌詞カードを読みながら音楽を聴く…あの時間が今では宝箱の中少し埃をかぶっていますが、そういった高揚感を少しでもシェアできれば嬉しく思います。

それでは。

「さっきみた夢のつづき」

再生ボタンを押したら画面をスクロールしてくださいね。
 
 
 
1.せかいはひとりぼっち


こわいよ こわいよ 夜にのみこまれるのが
こわいよ こわいんだよ
ささった言葉のはりが
ぬけずにきょうもベッドへと
もぐって もぐって ねむった

おやすみ
クライヤー クライヤー クライヤーは魚にかわって
およぐ およぐ はるか とおく
涙の海へと
まよなかくらいな くらいな くらいなか夜空をみあげた
ありも こいも つきも きみも
みんなひとりぼっち

いたいよ いたいよ ヘッドライトの点滅が
いたいの いたいの とんでゆけ

さよなら
フライヤー フライヤー フライヤーは流星になって
ひとつ ふたつ みっつ 夢を
かかえてくよでも
とけいはチクタク チクタク チクタクっておいかけてくるの
みっつ ふたつ ひとつ ぷつり
そうしてひとりぼっち

あしたをいやがるカーテンに
のこった夜のあしあと
地球は涙をのせて
まわるよ

おはよう
クライヤー クライヤー クライヤーは少女にもどって
おちる おちる はるか ふかく
涙の底まで
まよなかくらいな くらいな くらいなか夜空をさがした
ありも こいも つきも みんな
せかいはひとりぼっち
 
 
 
2.先生


痩せこけた先生が
「あなたのおかげで救われたの」
と静かに微笑む
海の見える部屋で 真っ白なカーテンが夢みたいで
だけど全てが壊れそうだった
夏の亡霊がわたしを離さない

手を握った時 初めて先生は「先生」じゃなく
同じ「人間」と気づいたんだよ
夢、傷、嘘
わたしは何もできず黙っていた

ねえ先生 わたしはいつかあなたに追いつくでしょうか
まだ何も知らない その意味も分からないの
ねえ先生 どうしてそんな風に笑えるの
本当の悲しみも 絶望も
わたし分からないのに

ねえ先生 わたしはいつかあなたを追い越すでしょうか
もう何も見えない もう全部分からないの
ねえ先生 答えて いつもみたいに「正解」を教えて
悲しみも 絶望も
抱きしめられるかな

海を見つめながら
「あなたのおかげで救われたの」
と微笑んで気づいた
わたしも先生と同じになったよ、って
夏の亡霊がわたしを離さない
 
 
 
3.太陽に恋した月の話


恋をするように 花が咲くように
あの日君はきっと太陽になった でも
君には終わりがあると知っていた
叶わないことも分かっていた

夢を見たんだよ 僕らは幼くて
「またね」がある朝 さよならに変わった

言葉は残さず 未来は望まず
約束はしない約束だった でも
月が綺麗な日 僕らは一度だけ
愛しいそれを破ってしまったの

「わたしが太陽ならあなたは月みたいね」なんて
君は小指を重ねた

「あなたが寝たら迎えにいくね
わたしが寝たら夢に出てきてね
だってもう会えない きっともう会えない
太陽は月を待っているから」

二人が破いてしまった心は戻らなくて だけど
本当はもう一つだけ僕は約束を破ってる
未来を望んでしまったの

君が眠ってもここにいるから
僕が眠ったら夢に出てきてよ
だってもう会えない 二度とは会えない
月は太陽が好きだったんだから

一人で迎える空っぽな朝を
照らしてくれるのは太陽だった
 
 
 
4.思い出に花束を


「忘れていいんだよ」
そう言って笑った 手摺りに頬づく横顔

息詰まるこの街で息して
眠れないこの街で夢みる
夕暮れと歩道橋
綺麗だったあなたの手

陰っていく空と見上げた瞳
泣き出す前の匂いがした

思い出に取り残され

日が沈む
愛さえいらないと思った
あなたに出会うまでは 命に意味もなく
風凪いで
優しく美しい季節が
今そっとひとり終わりを迎えようとしてた

ぽつ、ぽつ、ぽつ
街灯ついて
ぽつ、ぽつ、ぽつ
雨ふった
あなたが好きでした 最後まで

思い出に花束を

世界、滲む
あなたが夕焼けに溶ける
消えないよ 声が 肌が 髪が 微笑みが
日が凪いで
狂おしく愛おしい日々が
思い出に変わる時はそっと
さよならとおやすみを
 
 
 
5.人魚の涙


街が眠る頃
海は静かに泣き出す
声にならない叫びを持って
人魚は水面に身を投げた

「どうかお願い神様。助けて」
言葉は海の底、泡になる

月明かりに照らされ
隠していた傷痕抱きしめ
愛されたくて ひとり
今日も海を求め続けた

そしてこぼれた一粒の涙が
海を大きくする

言葉なんてなければ
ここにあった心は見えたかな
愛されたいよ そう願い
海の底 彼女は目を閉じた

夜明けの隙間 最後の涙が
海に溶け出してく

今日も海は泣いている
 
 
 
6.ねぇ、リオン


ねぇ、リオン 君はどんなふうに笑うの
リボン赤く揺らしながら
ねぇ、リオン 聞きたいことはまだあるよ
ねぇ、リオン どんな夢を見てたの

風がそよぐ虹の丘で一輪の花を
少女は手にそっと採ったの

蕾のまますごした花にだって
名前や意味や愛がちゃんとあって
ほらもうすぐで君の季節だ
君は思い出をくれたの

ねぇ、リオン 37.5℃の海に揺られて
リオン 君は夢を見てる
ねぇ、リオン…
空が綺麗だよ

海の向こう はるばる君の小舟はやってきて
僕らみんな手を振ったの でも
日差しの中 君は優しい顔で首を振って
その小さな手を羽にして

自由に飛んでいてね どこまでも
ねぇ、リオン 流れていく音のように
でもなんでだろう 涙が溢れるよ
この世界に生まれることよりも
みんなの中にいることを選んだの
ほら目を開けて 君の季節だ
君は優しさをくれたの
 
 
 
7.夢うつつ


海を渡る赤いバスの車窓
君はただ通りすぎる思い出を見つめ
あの陽だまり、雪に変わり
もうすぐ僕に降る 世界を白くする

日々が巡る 季節変わる 君がマフラーをつけて 僕はコートを着る
ほころび、むすび、いつかのまぼろし
大人びていく君を見て僕は聞かずにいられない
「ねえ、ずっと一緒にいると思う?」

君が遠のいて消えた

僕らはなくしたもので出来ていく
だからきっと僕は君で出来ている
だからもう、大丈夫だよ

夢を見た
 
 
 
8.さよならプラネット


目が覚めると忘れ物した気分
さっき見ていた夢のせいかな
指に残った涙と
眠りについてく夜空と君

「私、次の列車で月に行くね」
君の瞳が今 星になってく

いつでも僕らが本当に知りたかったのは
「めでたし、めでたし」その言葉の向こうでさ
この世界の果てへ僕らは約束したんだ
さよなら さよなら いつかさ
また会おう

君をのせた列車が行く 綺麗だな
「流れ星みたいだ」って君は手を振った

いつか夏になって
いつか秋になって
いつか冬になって
いつか春になれば

会えるから それまでは

さよなら

ううん、またね
 
 
 
午前五時「さっきみた夢のつづき」各種配信
https://big-up.style/BFcTvuBHDb
 
午前五時「さっきみた夢のつづき」Trailer Movie
https://www.youtube.com/watch?v=1Rpplra2eus

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