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あやうく一生懸命生きるところだった


今年から新社会人としての東京に出てきて半年がたった。

学生の頃の自分に比べると見違えるように生活習慣が変化していた。

朝は起きてすぐにヨガと筋トレをし髪をセットし、1時間早く会社へ出勤する。

仕事ではなるべくアンテナを広げ早く一人前の社会人になるべく取り組んでいた。

そんな毎日を過ごしていた帰り道にふらっと立ち寄った本屋がこの本との出会いだった。

何のために頑張っているんだっけ?

物心がついたときから恥ずかしがり屋で目立つことが嫌いだった。

かといって目立つような才能を持っているわけではないので悪いことで目立たないようにが人生のモチベーションだった。

なるべく目立たないように周りと同じスピードで進んでいくことが心地よかった。

そうやって生きていくことで両親も喜んでくれた。

中学受験では私立はお金持ちが行くところだからと県立の高校に進んだ。

今までの人生で最も努力した大学受験も学費が安い公立の大学に入るためだ。

自分にかかる費用を少なくすることが両親のためになると思っていた。

唯一反抗したことといえば実家から通える地元の公立大学にいけなかったことだ。

大学も同級生と一緒に進級できない。授業料が一年多くかかる。一番最悪の状態を避けるために4年で卒業するために卒論を書いた。

就活も食品系の大学だったということから食品業界で行い今の会社に決めた。

内定が出たときは両親がとても喜んでくれた。

これまでほしがってきたものは全部、他人が提示した物だった

親に迷惑をかけないために、恥をかかないように今までの人生を歩んできた。しかしそれは、全て自分が他人にどう写るかばかり意識し、恥ずかしく観られないようにすることに一生懸命になっていた。

社会に出てみるといかに自分が気にしていたことがちっぽけなことだったのか痛感した。他人を軸にして生きていることが一番自分の嫌いな恥ずかしいことだった。

今、僕らに必要なのは、努力よりも勇気のようだ。

この本のおかげで今の自分に必要なのは、自分のために生きる勇気であることに気づいた。他人を気にすることなく自分のやりたいことをやる。すごく難しいことだ。しかし、他人のことをきにして勇気を出さないことの方が恥ずかしいことだと今の私は思う。

今少しだけ勇気を出せたと思う。

あやうく他人のために一生懸命生きるところだった。

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