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「DEEP DIVE in sync with GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」のイベントについて

イベントについて

2024年5月25日(土) Zepp Shinjukuにて、攻殻機動隊35周年を記念する音楽イベントが開催されました。
出演はDerrick May (デリック・メイ)、石野卓球、yahyel (ヤイエル)、Maika Loubté (マイカ・ルブテ)、4s4ki (アサキ)、どんぐりずに加え、押井守 × 川井憲次、MCに宇川直宏のスペシャルトークショーもあり。
グッズ販売やVR体験等もあり、盛りだくさんな内容でした。
公式サイト


行く事にした経緯

私はケン・イシイさんのアルバム「Jelly Tones」がリリースされた当時、日経新聞の記事を見て興味持ってCD購入してから、その後の十数年の人生をテクノ界隈に捧げることになった人間です。
ですので、エイフェックス・ツインやデリック・メイもリアタイでハマってましたが、デリック・メイを生で見たことは無かったのです。その彼が来ると。
また、ブレードランナーやAKIRA、この攻殻機動隊などSF サイバーパンクカルチャーにも心酔してましたので、このイベントに行かないということは考えられませんでしたね。。
同じくネット社会をテーマとしたSerial experiments lainも深夜にリアタイで見てて、まるで自分のための物語のように没入してますし(今も)。

イベント当日は公演開始が14時、入場開始が13時のため、少し早めの12:30頃には現地到着したのですが、

この行列でした。

イベントにちなんだグッズ販売(Tシャツなど)もあり、入場すぐに並んだですが、殆どの人がグッズ販売に並んでるのは?というくらいの長蛇の列。

40分くらいは並んだのですが、4s4kiさんのライブに間に合わない可能性があり、13:40時点であと1時間程度は並びそうな雰囲気だったので、諦めてライブ会場に向かいました。

4s4ki(アサキ)

4s4ki(アサキ)さんは、作詞・作曲・編曲・トラックメイク・歌唱までされる方で、魂の叫びとも言えるような歌が刺さり、是非ライブで聴いてみたいと思っていました。
フェスというイベントの性格上、4s4kiさんのファン以外のお客さんも多くいると思われ、かつ一発目の出番ということもあり、どうだろうとちょっと心配だったのですが、前線は熱心なファンの方々で熱烈に盛り上がっており、ファンの方々の愛に支えられているなあと思いました。
自分は15分前くらいにフロア入りしたので前線には辿りつけませんでしたが、自分にもバリバリ熱い歌唱が届きました…!!
post引用させていただきます!

I love meはこの日のライブでも歌われてましたね。
※ライブでやってない曲も貼ってます
4s4ki - I LOVE ME(Official Music Video)

4s4ki - 35.5(Official Music Video)

4s4ki - 風俗嬢のiPhone拾った feat. Gokou Kuyt (Official Live Video)
→ライブでこの曲歌われたら、きっとウルっときてしまう。。

4s4ki/風俗嬢のiPhone拾った 弾き語りver. 苺祭 2023.04.29
→ちょっとみんな、シッ!(笑)

4s4ki - おまえのドリームランド(Official Music Video)
→これもウルっと。。4s4kiさんの曲は琴線に触れるのが多い。。

お客さんに対しての声がけも、きっと熱い人なんだろうと思ってたので、自分的には驚きませんでした。
応援してるし、全力で聴いているから頑張れ!!と思いました。
期待通りで嬉しかった。
魂の歌唱。

あっという間だったので、もう終わり!?と声に出てしまいました。

どんぐりず

ラッパー森さん、トラックメイカー・プロデューサーのチョモさんからなる二人組ユニットで、こちらも音楽だけでなく映像までセルフプロデュースされているとのこと。
以前に初めて知った時は、お笑いコンビのような風貌とユニット名だなあと思ったのですが、音的にはかなりドープで、ダークといってもいいような、アングラ臭溢れるノリに印象を塗り替えられました。
彼らのライブも初で、めっちゃカッコよかったです。
個人的には、この日一番彼らのライブでブチ上がった気がします。

これは昨日の26日、愛知県で開催された森、道、市場2024の様子のポストを引用させて頂いてますが、どんぐりずのお二人と、大沢伸一さんまでダイブされたとか!?
めちゃくちゃ盛り上がってますね!!

どんぐりず(DONGURIZU) - NO WAY

どんぐりず & NAGAN SERVER『a little question (Shōtaro Aoyama Remix)』@りんご音楽祭2022

どんぐりず(DONGURIZU) - Bomboclap

Maika Loubté (マイカ・ルブテ)

マイカ・ルブテさんは東京在住のSSW・プロデューサー・DJということで、エレクトリック・ミュージックを基調としながらも、歌そのものを重視しているとのこと。
本日のイベントでは、個人的に音楽の印象が一番攻殻機動隊の世界感と近いような気がしました。
美しい歌声とエレクトリックなトラックが非常にマッチしていて、包まれるような空間でした。

Maika Loubté - Ice Age @ 朝霧JAM’23

Maika Loubté - System (sings with vintage synthesizer)

Maika Loubté - Zenbu Dreaming (Official Video)

yahyel (ヤイエル)

yahyelは池貝峻さん、篠田ミルさん、大井一彌さん、山田健人さんの4人編成で、エレクトロニックをベースとしたサウンドのバンド。
池貝さんの美しい歌声、重厚なサウンドが圧巻でした。
独特の世界感が会場を満たしていました。
重く圧迫してくるベースの音圧もよかったですね。。

確かにこの攻殻もアリかも。

yahyel - ID (MV)

yahyel - TAO (MV)

個人的には、こういうビートや音像がはっきりしてる曲も好きです。
yahyel - Once (MV)

ここまでで自分の撮った動画ですが、まとめて投稿すると記事として扱いづらいということに気づきました。。

押井守×川井憲次 MC:宇川直宏トークショー

このイベントならではの目玉の一つというか、この日は『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の劇場版監督をされた押井守監督、劇中の印象的な音楽を手掛けられた川井憲次さん、MCにDOMMUNEの宇川直宏さんという豪華メンバーでスペシャルトークショーが開催されました。
このトークショーめちゃめちゃ面白くて、MCの宇川さんが劇場映画公開当時の時代背景、阪神淡路大震災やオウム心理教サリン事件等、流行語が「インターネット」等に触れながら、時代背景から映画製作に影響を受けた点等の考察を押井監督へ求めたところ、「ああ…これやった頃は…自分はずっとバーチャファイターにハマってましたね。」と延々とバーチャファイター思い出話が始まって時間足りなくなったり、そこからのアバターとしてのもう1人の自分としてアニメーションの話に繋げたり、川井憲次さんとのトークショーのはずなのに、川井さん途中まで一言も喋ってなかったりなど、色々面白すぎました。
映画挿入音楽制作の逸話
「まずはとりあえず太鼓を買いに行ったけど、これでどうすんだろ、と途方に暮れた」
「当時ブルガリアンヴォイスにハマッてたから、ブルガリアのおばちゃんに頼んだけど断られた、だから日本の民謡のおばちゃんに頼んでやってもらった」
インターネットや生成AIに関して、
「人間はインターネットなんて全然使いこなせてない、こんなロクでもない世界になると思わなかった」
「猿にアサルトライフル持たせたのと同じ」
「AI?興味ないですね。AIをテーマに何か作らせたかったら、発注して金払って下さい」
などなど、マイペーストークすぎて爆笑でした。
そして、用意してたトークテーマを全然消化できてないから、続きはDOMMUNEでやると。。
絶対見ます!

宇川さん
「新宿LIQUIDROOM通ってた人!」
大勢
「はーい!」

そして、このトークショーが終った後に、2025年に士郎正宗展、2026年に原作漫画をベースとしたサイエンスSARU製作の新しいアニメシリーズを放送すると告知がありました。

石野卓球

トークショーの後はライブ再開!
石野卓球さんについては、今更説明も不要な気はしますが、ピエール滝さんらと電気グルーヴを結成し、日本のテクノ界を盛り上げてきて下さった、立役者の1人ではないでしょうか。
この日は、しょっぱなからPS1のゲームソフト『攻殻機動隊GHOST IN THE SHELL』のオープニングで使われていた曲「Ghost in the Shell」からのスタート。
自分も高校の頃にゲーム購入してやってましたし、サントラも購入しました。
このサントラ経由でテクノに入ってくる人も結構いたらしいです。

【PS1 OP保管】攻殻機動隊 -GHOST IN THE SHELL- OP 【PS3アプコン】

ちなみに、このCD再販されることになりました。

その後も、いつものようにアゲアゲのDJが続き、フロアは爆上がり状態でした。
デリック・メイが渋くディープな展開だったので、フロアのテンションという意味では卓球の時が最高潮だったように感じました。

DERRICK MAY (デリック・メイ)

そして、続けてのデリック・メイ!
高校の頃に初めてデリック・メイのアルバムを聴いた時は、何だこの変な音楽は?と全然理解できなかったのですが、デトロイト・テクノのあの独特のノリを理解し、叙情的なシンセのメロディなども受け入れ体制ができると、ヨーロッパのテクノとはまた異なる、その音楽性とノリにすっかりハマりました。
この日は、デトロイトテクノ的なご自身の曲などはプレイしてなかったと思うけど、ディープハウス的な深く落ち着いたノリが進行していき、まさにイベント名に沿った「ディープダイブ」という印象で、自分は目を瞑って身を任せるように聴いている時間が多かったです。
せっかく来日されているので、目を見開いて見てないと勿体無いとは思いつつ、気持ちよかったので。。
※途中撮影の際に、誤ってスマホのライトに指が触れて点灯させてしまい、周りに方にご迷惑かけてすみませんでした。

2つ目の動画がデリック・メイ

そうそう、lil louisのfrench kissウン十年ぶりに聴きました。
ア、ハ~~ン🖤ウ~🖤ア~🖤オ~ベイビ~🖤で恥ずかしくなるフロアもウン十年ぶり。
※↓は別のライブ映像

イベントを振り返り

先日はLORAINE JAMES // WHATEVER THE WEATHER JAPAN TOUR 2024に参加して、とても良かったのですが、自分もアラフィフになり、ガチ100%のテクノイベントだと人の声の温もりというか、人恋しくなってしまうのかもしれない、、と感じていたので、この日は目玉のデリック・メイさん以外にも、魂のこもった歌を聴けたり、トークイベントで爆笑したりバランスがよく、終った時は心地よい充足感に包まれていました。
そして、グッズのTシャツは諦めていたんですが、帰りに物販覗いてみたら、何と欲しかったデザインのTシャツのうち1種類はまだ残っていたので、無事に購入することが出来ました。
物販を後回しにしてライブに集中できて、大正解でした!
物販の列に並んだ人のポストによると、2時間くらい並んでたらしい。。しかも会場限定デザインは売り切れと。。

どんぐりずあたりから前線付近に特攻し最後までいたので、足はもちろん疲れるのと、腹が減り喉も渇いたりで、なかなか大変でしたが、非常に充実したイベントでした!

同じくネット社会をテーマとしたアニメ、serial experiments lainも何卒。。

『存在は認識=意識の接続によって定義され、人はみな繋がれている。記憶はただの記録にすぎない。』という世界観のもとで繰り広げられる、14歳の少女・玲音(lain)をめぐる物語。リアルワールドとコンピュータネットワーク・ワイヤード(Wired = 繋がれたもの)には「lain」という存在が遍在し、この存在は分析心理学の創始者カール・グスタフ・ユングが提唱した“集合的無意識”の化身であった。

wikipedia

この日のTシャツ


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