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最近の記事

おかえりって言って殺して埋葬してくれ恋せよ乙女

身体に響く声も口を開かなければ聞こえないから「好きだ」って枯れるほど叫んでしまった。 彼女が僕の事を好きでいてくれた過去の自分と彼女が僕の事を嫌いになった今の自分を比べて瞼を閉じてしまいそうになっても。煙草を吸って自傷行為を続けている。くだらねぇスロット。 さよならだけの想い違いを彼方へ。心の中に居場所を掘り起こして、また埋めての繰り返し。もう二度と叶わない恋に敵わない相手を目の前にしても、それでも君とまた一緒に。 痛い痛いってずっと言っていたらアイタイに聴こえてきた百

    • コンポタージュ

      「最近さ、なんか楽しいこと…」で区切られて「あった?」で終わる言葉。改行する間の文を探していた。冷めきった冬の夜を二人で歩いて自動販売機で買ったコンポタも最後の一粒がなかなか飲み込めずに裏側に溜まっている。「あのさ、好きな人ができたんだ」揺さぶって振り落としても結局、歯に挟まってしまうなら覗かずにそっと見つからないようにしていれば良かったのに。「寂しい」と「会いたい」の順番をこれから考えて、先に出してしまった「会いたい」も後から来る「寂しい」に勝てないけど後から出した「寂しい

      • アイコン

        ピントの合っていないボヤけた写真はこれからの2人だったのかな。 あたしにしか分からない、あなたのアイコンに特別を感じていた。 こんな小さなことでも幸せだと思っていたあたしを返して欲しい。 これからもこの後も、ずっと鮮明にならないから あなたの変えたアイコンに初めて気がつくのはもちろんあたしで その意味なんてあたし以外の誰も分からないんでしょ 分からせてたまるものか あなたの中で生まれてあなたの中で死んでいく。わたしはいいように包まれていたんだもの。

        • 東京

          夜空は流星が見え難く 酷く明るい 街だ 高層ビルの輝く窓は 閉じ込められた人間の魂 破れ流れ覚めて また夢をみる 涙は閃光の様に 堕ちる駅のホーム 成果が出ないまま 足は止まる      それでも息は止めず 継続は力なり と傷だらけの心 他人と比較した劣等 決意と欠落した葛藤 此処に俺が染めるか 此処を俺が染めるか 表と裏の二面性を隠してまで 本心を浄化して 漂う雲 東京流星群  目に見えなくても 夜空に映っている

        おかえりって言って殺して埋葬してくれ恋せよ乙女

          目的地

          偶然なんてない全部必然だった 現在と過去を行ったり来たりして 辿り着いた場所がここなんだ 戻りたくないから 優しさだけならやめてほしい

          目的地

          街灯と朝焼け通知音よりも早く開く

          街灯の周りが段々と明るくなる。 一人携帯を眺める僕はラインを開いたり閉じたりしていた。君からのラインなんてくるはずもないのに、、、 セミの泣き声も聞こえなくなった夏の夜僕と君は別れた。 寂しくも悲しくもなかったはずなのに、時間が経つほどに胸が締め付けられる。 ディズニーのペアチケットを渡す予定だったのにな、これってキャンセルできるんだっけ?なんて友達と話していた。 ごめんなさいの言葉で終わってしまう恋。あれ?そんな簡単に迎える日が来るんだ。そう感じていた。 あれから何度だって

          街灯と朝焼け通知音よりも早く開く

          ふたりのせかい。

          ちゃんと自分を見つめれば 確かに流れる血液を感じる。 冷たさも温かも全て自分の手の中にあって掴んでいる筈なのに、どうして目に見えないものばかりなんだろう。 今更になって思い出しても変えられない事実を嘘も嘘で重ねてミルフィーユみたいに甘くて美味しくなればいいのにな。 ごめんねもありがとうも一人じゃ使わないし、さようならもただいまもそうだ。 今日に限って渋谷駅は、空いている。二人で歩いた渋谷駅は混んでいる。

          ふたりのせかい。

          手と手は両手

          いつの日か誰にでも優しくすることをやめた。 二つの手は二つの手の分しかない。 差し出せるのはひとつだったりする。 片方はいざという時に使ってね。それまで離さないでいてよ…ね。 繋いだのは、きっと手じゃなくて。 温もりと共に分かってしまった深夜3時のこと。 今日に入りきらない程の大切さは明日に入れて 繰り返す日々が続けば、それが幸せの答えだと知った。

          手と手は両手

          シロハタ

          上書きの彼と下書きの僕 君が僕にしてくれたら最後のキスだって 今もなお、唇に残っているし借りたCDだって最後の曲まで聴いてないままだ。 明日の道が自分の足元から離れたって 滲みる地面と染みる煙に顔が霞む。矢印の方向が正しい分けじゃないし進むべき人生は常に瞳の奥にあるから、優しいだけじゃたりない愛も少しは分かった気がするし変わってるねと言われると喜ぶ理由もわかった気がする。 僕の中にある、私と俺と僕 多重人格多重露光。一光源は十字に光る。 私が思ってるよりもずっと あなたは

          シロハタ

          帰る場所

          考えているフリをして 悩んでいるフリをして 寂しいフリをして 悲しいフリをして 結局、フリをしていた だけなんだよ 本当はそんなに悩んでないから 大丈夫なんて言わないでも大丈夫 帰る場所は、もうここには無いから 向かう場所は近くにあるのに それが遠く感じる 近くにあるものほど遠く感じるし、一体これは何故だろう。目の前にあるものほど手を伸ばせないのは何故だろう。 本当のことを隠さずに言ってよと言っていたあの子と本当のことは言わないでいいから隣にいて欲しいと言っていたあの子

          帰る場所

          本当に好きな人を失うと ここまで自分を失うとは思ってもいなかった。あーあ。馬鹿みたい。あの頃よりは、少しマシになれたのだろうか。わからない。 世の中には可愛い人優しい人素敵な人で沢山、溢れているのにね。僕は誰と会って話しても全く魅力を感じないんだ。悲しいくらいに興味がない。たまに、好意を示されても僕は首を横に振ることしかできない。 モデルさんが可愛いから写真を撮っている分けじゃ無い。綺麗な景色だから写真を撮る分けじゃ無い。美味しそうな食べ物だから撮っている分けじゃ無い。

          あの時の夏を少し思い出して寂しく思う スイカと蚊取り線香そして浴衣。君と海の夏休み。「これがないと泳げないから」と言って浮き輪を抱いて海に走り出す。セミの音が気にならないくらいに君に夢中で視界には海よりも君が大きく映る。 あの夏は、本当に綺麗だった。 写真よりも鮮明に写る記憶が 今年の夏を彩る。 誕生日にもらった アークテリクスのジャケット 夏なのに暑いけど ずっと欲しがってたから と言われて受け取った 嬉しかった。 晩ご飯は、750円のラーメン ふたりで食べれば

          梅雨と鬱

          乾かない洗濯物、変わらない選択。いつも何か欲している。湿気の多い季節がジメジメと肌に着くように嫉妬の多い私はジメジメと彼に着いていた。ラジオから流れる大雨注意報。雨だとか晴れだとか気にしている天気予報士。脱ぎ捨ての靴下が片方行方不明になって私に見つかる確率は一体、何%なの。きっと発見した頃には降水確率は100%ね。

          梅雨と鬱

          フロランタン

          なにそれ?一口、食べてもいい?という君が愛おしくて。 〆… あなたから貰ったフロランタンが口に溶けて甘い時間が過ぎていく。 狭い軽自動車に優しいフランスの焼き菓子の香りが漂う。 〆… 嫌いの中にも好きはあるし好きの中にも嫌いがある。割合が多い方に答えがあると思うし、双方が=でないと証明できない。

          フロランタン

          サボテンと恋人

          こうやってわたしがインスタグラムを眺めてる間に、彼は他の女の子とDMしてると思うといいねもピンク色ではなくなってしまいそう。きっとそんな事はないのに。早番だと言って早朝に出ていく姿に手を振った。残された枕を優しく抱きしめていつものように残った  匂いだけを離さないようにしている。水を与え過ぎると枯れちゃうよと言われたのに、記念日に買ったサボテンに今日も水をあげて♡換気扇の下には吸殻が溜まっている。お疲れ様って☺︎言う前に、今日は遅くなるから。が送られてく

          サボテンと恋人

          ねぇ、ドーナツの穴から見ると可愛く見えるでしょ?

          セブンのアイスコーヒーとオールドファッション。僕の好きなものを教えてないのに分かっていた彼女が冷たいアイスコーヒーとドーナツを頬に押し付ける。「ドーナツの穴から覗くと、もっと可愛く見えるでしょ?」なんて微笑む彼女がこれからの夏をより"夏らしく"していた。何でも互いに合うものがいいと思うの。この甘い物と苦い物が、ふたつはひとつだと感じるように彼女と僕もふたつを重ねていた。そんなこと思い出してチョコレートのかかった甘い部分だけを齧ると穴から彼女は溶けて消え、欠けて輪は現実に繋がる

          ねぇ、ドーナツの穴から見ると可愛く見えるでしょ?