ツーカーの仲な彼女
きっかけは"メロンパンをオーブンで焼いて
食べると美味しい"という話題だった
中学の間、学年上位の成績を誇り、成績表はオール5、運動もできて、生徒会の保健委員長、周りからの信頼も厚く、紛れもなく自慢の友人だ。(この後からは彼女と書く)
彼女とは当時、クラスも違った。私の記憶が正しければ、会話したことなんかなかったと思う。たまたま2人とも生徒会選挙に出ることになり、たまたまその日2人で作文指導を受け、たまたま見かけて、たまたま声をかけた。この偶然の重なりが運命の出会いだった。
話して驚いた、気の合うこと合うこと。最初は緩やかなラリーのようだった会話が、いつの間にか激しい応酬になっていた。片方が話せば、片方も話す、だけどお互い聞いていたのだ。私はあっという間にこの時間を気に入った。それからというもの中学時代、彼女と話さなかった日は1日たりともなかった。
今年の春から彼女は東京に行った。そして一人暮らしになったことで、週に3回くらいの頻度で電話をするようになった。話す内容は本当に些細で他愛のないことだ。
夏休み、東京に行くわ
じゃあタピオカ巡るやろ
ディズニー行くやろ
私、レインボーわたあめとか
チーズドック食べたいし
ちょっとまって普通に飲みにも行きたい
じゃあ1週間くらい
ありありありあり、全然あり
冷静に考えろ、なしなしなしなし金がない。行くけども。彼女との会話は一度火がつくとかなりのスピードで物事が確定していく。そのスピード感は互いに気心知れている証拠だと思った。
彼女の親に隠れて何度も遊びに繰り出した中学時代。(なお、着替えは毎回サブバックに入れて持ってきていた)位置している場所が真反対なのに月に一度は会っていた高校時代。大学生をいいことに自由奔放に好き放題し合う今。きっとこれからもこの先も、私と彼女はお互いを満たし合う関係。
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