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パックパッキングをするときに何を背負っていくかのお話

最近そんなに歩いていないよなーなんて気がするけども、振り返ると2023年もまぁまぁボチボチどこかしらに行っていたなぁなんて思うボクです。

ふと思い立ち道具について書いてみようかななんて思った次第でございます。
とは言っても詳しーいことなんかは全く書けない。
ギアリストってーやつはめんどっちくてここ最近めっきり作っておらず。大体もう固まっちゃってるからなんだけども。
まぁそんなんでも以前作ったギアリストをたまに見返して思い出したりする。懐かしいなぁなんて思いながら。一個一個重量をグラム単位で測ったときもあった。今思えばめんどくさいことしてるなぁなんて。それでもそんな時間も大事だったんだ。
過去があって今がある。
今は重量測ったりは滅多にしない。目指せ何キロ以下!なんてこともしない。

なんでかっつーと、必要なものは持って行くしかないし、ギア本位の道具選びは時に危険なこともある。行く場所本位で道具選びをしなきゃあいけないのである。
ギアを使うためにハイキングに行くんじゃあない、ハイキングするためにギアを使うんだ。ってーやつだ。

必要なものだけを揃えた背中の荷物であれば、それが4.5kgだろーが4.2kgだろーが3.9kgだろーが数100gの重量差は許容して歩くしかねーんだこんちくしょう!ってことに落ち着いているんだ。
で色々やってきた中で、軽量化の可能性は考えてはいるけども、軽い道具探しで右往左往することはもうほとんどない。
今回はこれまでボチボチと歩いてきてボクが思っている道具の選び方や考え方なんかを、あれやこれやと右往左往していた数年前の当時のボクに叩きつけてやりたいことを書いていくことにする。

[必要な道具について]
1: バックパック
2: 防水策のパックライナー
3: 寝袋と枕
4: スリーピングマット
5: シェルター
6: ペグ
7: 着替えのTシャツ1枚、靴下2枚
8: 雨具上下
9: 防寒着上下
10: フードバッグ
11: クッカーとストーブとガス
12: エマージェンシーキットキット
13: リペアキット
14: モバイルバッテリーとケーブル
15: トレッキングポール
16: 場合により傘
17: トイレタリーのセット
18: 浄水器
19: 手ぬぐい
20: 手袋

2022年9月 あまとみ&信越トレイルスルーハイキングの時の装備
2022年8月 コロラドトレイルスルーハイキングの時の装備

だいたい20カテゴリーくらいの道具を持つ。
この20カテゴリーはアメリカのコロラドトレイルを歩いた時も、日本のトレイルを歩いたときも変わりない。
全て完璧に用意なんてーものはできないもの。
足りなければ現地調達しちゃおう。
時期と行くところによるが、だいたい30〜40Lの範囲。
ベースウェイトってのはだいたい3kgから4.5kgくらい。
これで寝泊まりまでできちゃうんだぜぇえ!うっひょーー!みたいな謎の無敵感が好きでボクはウルトラライトな思考だったりでありますです。

軽量化に大きく貢献しているのは
1:シェルター
2:スリーピングバッグ
3:バックパック
BIG3と言われるものたちが軽いこと。

このタープはBlue traverse gearのMayfly

気に入っているのはタープ泊。
なんといっても簡単で楽なのがお気に入り。
とってもシンプル。屋根があるだけ。虫がいる時期はあんまり歩かないけど、いる時はメッシュビビィを中に入れる。寒い時用にも持ってたりするから、なんやかんやメッシュビビィは年中バックパックに入れてる。

中の青いやつがビビィ。これもBlue traverse gear製

上の写真のタープとビビィの組み合わせはガイライン込みで400gちょっと。超軽量なフルシーズンセットアップ。

コロラドトレイルと北アルプスに行った時はmothというモデルのフルクローズシェルターを使った。

コロラドトレイルで
Blue traverse gearのmoth 1p
太郎平で
上記と同じくmoth 1p

標高が高く開けてるところに行く場合はもっぱらmothを基準に考える。
耐候性耐風性が高く、安心して使えるシェルターだ。タイトな設置面積だが、入ってみると窮屈ではない室内で悪天候時の滞在にもストレスが少ない。

Blue traverse gearのシェルターは、狭い設営範囲ながら、大きすぎず狭すぎずな程よい室内空間を作ってくれる。
この狭い設営範囲で済むというポイントがすごくお気に入り。ボクの経験上、日本のテント場は狭かったり、森の中で遊んだりするときにデカいテントは使いにくかったりする。
あぁ、木が邪魔で
あぁ、隣のテント近いなすみません…
みたいな。
限られた狭いスペースにも張りやすいので、寝床作りのストレスが少ない。
これはコロラドトレイルに行った時も狭い設営範囲で済むメリットを感じた。
悪天候になると幕営適地にハイカーが集中していたため、デカいテントだったら張れなかっただろうなーってところでも気兼ねなく設営ができた。

シートゥーサミットのポンチョタープもお気に入り

シートゥーサミットのポンチョタープもお気に入り。
長さ2.65mあって、快適に過ごすサイズが残っている。風が入ってくるのが嫌であれば、傘を入り口に置くといい。
気温が10℃下回らない季節は、雨具としても使う。

使えるものはなんでも使おう。高さがいらない足側はペットボトルを立てて換気用の高さを少し出す


数日間歩く旅でまだできていないのが、ハンモックシェルターでの旅だ。
いつかやってみたい。
今のところ、ハンモック、マット、タープの組み合わせで落ちどころを見つけたのだが、歩く計画を立てられていない。
一度だけ3泊4日でハンモックを中心としたシステムにしてみたのだが、ビバーク適地に木がなくて仕方なくビビィ代わりにしたことがある。
この時は薄手のマットも持っていたため地面で寝ることができた。
ハンモックでの防寒はアンダーキルトというハンモックの下に吊るすダウンキルトを使うと快適なのだが、この時に長距離時はマットを持っていた方がいいなと考えた。基本的にはやっぱりマットは持っていた方がいい。張れない場合もある。
とすると、地面で寝る場合アンダーキルトは必要なくなる…。うーんやっぱりアンダーキルトって持ちたくない。
もちろん、ずっと森の中で過ごせる山の中の縦走ならハンモックシステムも有効だろう。
ハンモックを活かすには高島トレイルとかいいなぁと思っている。

仕方なくハンモックをビビィがわりにしたとき

全行程ハンモックで、日本のトレイルで1,000kmを超えるものを歩こうと思ったらそうはいかない。いや上手くやればいけるけど、そうするとハンモックを使うために行程を組まなければいけないので、ボクはそこに不自由を感じてしまうかもしれない。
だからやっぱりハンモックの際もアンダーキルトではなく、マットで運用したい。

とまぁ色々シェルターについて書いてたらそこそこのボリュームになってしまった。
いかん、すっごく脱線した。

自立式のシェルターも持ってる。場所によっては持って行く


スリーピングバッグとバックパックについてはまぁこれもこれで書き出したらなかなかな量にはなってしまうのでやめておこう。

そうだ、冒頭に立ち返ろう。
当時のボクはなんで軽くできなかったのか、なんで軽くすることに躍起になっていたのか。
経験が足りずに知らなかったことが多かったからだってことだ。
それは軽い物を知らなかったではなく、バッグパッキングをするとどうするかを知らなかったからだったってことなんだ。
歩きに行ってたら自然と気が付いて、歩きに行かなかったら気が付かなかったことで。
すごい簡単な話で、行き慣れた居酒屋や行き慣れたコンビニに行くときにアレもこれも持って行かないじゃない。せいぜい財布とスマホくらい。
バックパッキングもこんなもんだーなんて気づいていくと、アレコレ身構えずにこれでいいじゃんってなるんだよねきっと。

というわけで、歩いているうちに人それぞれ必要なもの不要なものが見えてくるんじゃないのかねぇなんて思ったり。結局なんの話なの?って読んでいただいた奇特な方は思うかもしれない。駄文にお付き合い本当にありがとうございます。
結局なんの話なの?については、バックパッキングの道具の適解に近づきたければ歩くしかないねっていう話。

ボクは最初のころはほんと余計なモノをたくさん持って行ってた。
一晩過ごすのにそこまで必要ないと感じる大きなテント、多量の着替え、嗜好品、クッキング用品、遊び道具etc…
ボクにとってのバックパッキングは、歩くために歩きに行ってるので、歩くのに必要なもの以外は置いていっていいもので。
その繰り返しで今の形になって適解だと感じる。
バックパッキングを教えてくれたバディに「主体的に遊んだ方が楽しいし楽ですよ」と言ってもらえたのも大きかったんだと思う。
主体的に取り組んだから、歩いているうちに迷いがなくなった。

冒頭で当時の自分に叩きつけてやりたいなんて書いたけど、結局は歩かなきゃわからないんだからまぁ仕方のないことだった
という碌でもない覚書でござぁした。

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