大坂なおみの7枚のマスク
2020年全米オープン、大坂なおみは差別や警察官の暴力によって犠牲になった黒人の名前を書いたマスクをつけた。差別に対して抗議の意思を表したものだった。
試合期間中に黒人が襲撃される事件が起こったときには試合をボイコットした。
「試合に集中しろ」
「ワガママだ」
そんな声が聞かれたのも事実だ。
でも私は、大坂なおみを全力で応援したい。
☆ ☆ ☆
あなたは理不尽な扱いに対して声を上げたことはあるだろうか?
どう考えてもおかしい、自分の利得のために私達名もない人々をないがしろにしようとしている。
そんなとき、声を上げた。そんなことはおかしいと言い続けた。
仲間とともに行動した。
そんな私達をマスコミは無視した。権力のあるものの訴えは事実を確認せずに報道するのにね。
なにかを訴える、表現する、声を上げるということは、とてもとてもつらい。
あることないことを言われ嫌がらせをうける。
警察も役人もだれも守ってはくれない。
「声を上げること」
その行動そのものを否定するやつらは、金魚のフンだ。
なにもできない、何一つやる勇気がない人間だ。
強いものにくっついて影に隠れることしかできない弱い、哀れな人間だ。
でも、誰かが声を上げれば、その声のもとに小さな勇気が集まってくる。
それでも、遠くから「頑張れ」という声が聞こえてくる。
足を止めて、話を聞いてくれる。
「わたしもおかしいとおもっています」
「ありがとう」「気持ちは同じです。」
そういう声にどれほど励まされたか。
小さな勇気が積み重なって、それはやがて大きな盾になった。
☆ ☆ ☆
大坂なおみは「火を灯した」。
超一流のプロフェッショナルとして、自分の信念に基づいて行動した。
日本の情けないスポンサー共よ、よく聞け。
なぜ彼女の火を守らない。あなた方は世の中の理不尽を見てみぬふりを平気でするのか?日本のスポンサーたちに私は失望した。
彼女の灯した火を苦々しく見つめ、吹き消してしまう機会を狙っているやつもたくさんいるだろう。
でも彼女は強い。自分の信念に基づいて行動できる強いひとだ。
私は大坂なおみの「火」を守りたい。
たくさんの人の力で「火」が「炎」になることを信じて。
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