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中高一貫校における不登校

年々増えているという不登校児。
中でも、中高一貫校において、増えているという話を聞いた。

まだ心身ともに未熟な小学生の半分以上を費やして夜な夜な塾に通い、偏差値と順位に囲まれた生活を送ったのち、それぞれが志望した中学校へ通う。

一見、そのまま高校が確約され、中高で一貫した教育により大学入学も「楽して」入れる、そんな空気すら漂う。

でもその実、子供たちは知り合いが居ない(稀に志望校が被ることはあるかもはしれないけれど)「はじめまして」だらけの学校に身一つで入り、小さなことでも一喜一憂する日々を送る。

娘も、今の学校には1人も知り合いが居ない状態で入学し、とはいえ老若男女問わずすぐ仲良くなれるタイプだと私だけでなく本人もそう思い込んでいたので、まさかそれが後々大変なことになろうとは、思いもしなかった。

本当はとても気が弱く、周りのことを常に気遣い、楽しくもない話に笑い、合わせ、そこに追い打ちで1人きりで新しいクラスへぶち込まれた2年生のスタートは、今思えば何でもっとフォローしてあげなかったんだろうかと悔やまれる。

LINEって便利かもしれないけれど、新学期が始まると誰となくクラスのグループが作成されていき、各々のステータスメッセージを目にする機会も増える。

今の子はとてもマメなのか、ステータスメッセージを今の気持ちに合わせてこまめに変えていくらしい。

娘のクラスメイトのMちゃん(唯一、1年生の時も同じクラスだった女の子)も、例に倣って変えていた。

「新しいクラス、仲いい子が1人も居なくて最悪」

私から言わせると、同じクラスの子が目にする可能性、かなり高いのに、何でそんなことを書いてしまったんだろうと思うものの、書いてしまったものは仕方ない。数日で即変更されたものの、娘は見てしまい、さらにショックを受けた。

「学校に行きたくない」

そういい始めたのはGWにもならない、4月中旬頃のことだった。

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