見出し画像

〜借金〜

飲食業に転職(バイトだけど)して
なんとか頑張って洗濯機は安い物を買って、
冷蔵庫は貧乏極まれりな僕を案じて大家さんが使っていないのを譲ってくれました。
食べる物は"まかない"でアホみたいに食べて腹を満たす。
若かったので、それこそアホみたいな量を食べてました。

ですが、やはりバイトの身分だと収入は知れたもの。
そんなこんなで、待ちに待った3月の誕生日を迎え、二十歳になりました。
ずっとこの日を待っていた。

借りているアパートの名義をクソ親父から
自分に変える為です。
昔は今ほど厳しくなかったので、
連帯保証人までは必要無く、
旭川駅前のバスターミナルから、格安高速バスに乗って
札幌のじいちゃん・ばあちゃんに頭を下げに
行き、一筆を入れてもらった。

父方の祖父母だったので、
"どうして親子で仲良く出来ないものか"
と、ばあちゃんに泣かれたのは辛かった。
大正生まれのじいちゃんは元々ぶっきらぼうだっので、口を"への字"にして聞いていたが、何も言葉を発しなかった。
だが、こちとらそんな事を気にしている場合では無かった。
格安とはいえ、高速バスの往復代を捻出するのもイタイ出費だ。

地下鉄に乗るのももったいない。
まだどっかり雪の積もる道を
札幌駅〜中島公園間の往復を歩いた。
大した距離じゃなかったから助かった。
保証人のサインを貰い、小遣いも貰い、
寄り道せずにすぐさま旭川へトンボ帰り。

後日、無事に名義変更に成功し、
今度はいよいよメインイベント。
二十歳になった自分への誕生日プレゼント。


【プロミス】に駆け込んだのです。
自分への誕生日プレゼントに"サラ金"という発想そのものがアホ。
とにかく金が無かったので、
とりあえずの10万。
限度額は30万。

ここから借金まみれの生活が始まります。


ご覧いただきありがとうございます😊
この時、返済の事など一切考えず
ATMから預金を引き出す感覚でいました。
なので、自業自得。
苦しみの約10年を過ごします。

今後ともお付き合いいただけますと幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?