【連続小説】#8 生焼けと炭化の間で
投資とはなんなのか
若い頃は服や小物にお金をかけたものだが、何一つ意味はなかった。
結局藻屑と消えた。
残ったのは高かった時計だけだ。
これはむしろ価値が上がったのだ。
時計の価値は上がったけど、着飾った僕の価値はむしろ老いと共に下がったような気がする。
メイドカフェもそうだ、別にメイドさんと付き合えたわけでもない。
ただお金が減ったのだ。
でも、女性と話すことが苦手だった僕は少し勇気をもらった気がする。
世の中何が有益で無益か分からないものだ。
ちなみにメイドさんと結婚した友人は厄介な裁判の末離婚した。
まぁ僕にはどうでも良い話だ。
つづく
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