変形性膝関節症の研修会に参加しました!
地域を明るくするリハビリテーション専門職の会 大和の岡原です。
当会は、市民活動団体として地域を明るくすることを目的に活動しています。
2022年度現在で私は臨床7年目の理学療法士です。
まだまだ知識不足、技術不足であることを常日頃実感しています。
なので定期的に理学療法士に関する研修会に参加しています。
また登録理学療法士や認定理学療法士といった資格の更新のためにもポイントが必要です。
今回は変形性関節症における臨床と研究の研修に参加してきました。
研修の概要
✓研修:変形性関節症における臨床と研究
―臨床でのエビデンスの活用と構築―
✓講師:田中繁治先生 (神奈川県立保健福祉大学)
✓主催:神奈川県理学療法士会
✓概要:
近年、理学療法ではエビデンスに基づいた臨床が求められるようになっています。研究に関する知識は、このエビデンスの理解に役立ちます。本講演では、研究の基礎知識に触れながら、変形性関節症をモデルにした臨床でのエビデンスの「使い方」、そして「作り方」についてお話をしたいと思います。
✓日時:令和5年2月19日(日) 3時間
✓会場:Web開催(録画配信)
エビデンスの大切さを再認識
今回の研修ではエビデンスについての重要性を伝えてくれました。
この機会に一度復習してみましょう。
エビデンスとは
エビデンスとは、ある治療法がある病気・怪我・症状に対して、効果があることを示す 証拠や検証結果を指す 少しでも多くの患者にとって安全で効果のある治療方法を選ぶ際に 指針として利用されるもの
私は臨床7年目ですがまだまだ経験が少ないです。
なので上司のように経験がありません。
結局、どのように問題点を捉えたらよいのか?
具体的に治療としてどのくらいの状態を目標にするのか?
そもそも経験のない自分はどうすれば良いのか?
という悩みが出ている理学療法士は少なくないかと思います。
この研修では、せめて患者さんには先行研究で報告されていることを提供しよう (エビデンスの確認されている)とおっしゃっていました。
人の記憶と認知バイアス
そして注意しておきたいことも教えてくれました。
人の記憶と認知バイアスについてです。
具体的に以下に示します。
認知バイアス 物事の判断が直感やこれまでの経験に基づく先入観で非合理的になる心理現象
ハロー効果:目立ちやすい特徴に引かれて、他の特徴についての評価が歪む現象
バンドワゴン効果:大勢の人の判断は、個人の判断よりも正確であると思いこむ現象
確証バイアス:自分が決定したことを後から都合のいいように正当化する
ピーク・エンドの法則:経験のうち、最も感情が動いた時と最後のみで印象が決定
エビデンスが欠如した臨床の危険性
またエビデンスが欠如した臨床の危険性米も述べていました。
米国では過去20年間で1,014件の訴訟があり、各件平均420万円程度の賠償請求(敗訴)、 PTに対する医療訴訟の77%は不適切な治療法が原因であったとの報告があります。
日本でもPT(理学療法士)を対象とした訴訟が増加する可能性があるそうです。
なので患者様のためだけではなく、自分を守る意味でもしっかりエビデンスについて、他のにも勉強していく必要性はありそうですね。
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