新宿とか池袋とか

東京でまた、コロナの感染が拡大している。それはそれで、とても大変なことなのだが、都庁はJRの駅でいえば新宿なのに、どうも「新宿の夜の街」などという表現であって、「新宿は都庁のおひざ元」感が感じられない。

たしかに、都庁のあたりは、地下鉄路線図では一駅分離れているし、ニュースでやたらと看板の出てくる歌舞伎町は東口から少しいったところで都庁は西口から少しいったところだ、というのはあるのかもしれない。でも、一日の人の流れとしては、西口から東口にいってごはんを食べて帰る、というのはありそうだし、まったく気が抜ける状態ではないと思う。

また、まるで、新宿は若者の街のようにも聞こえかねない、「若者の間で感染が広まっている」という報道だけれど、新宿は結婚式場を行うようなホテルもあるし、デパートもある。映画館もある。中高年でも十分に用があって訪れる街だ。

池袋もそうだ。品揃えの豊富なデパートもあるし、ホテルもある。映画館もある。

そもそも、新宿の夜の街、というのは本当に歌舞伎町だけなのだろうか。たしかに有名なのは歌舞伎町だが、飲み屋がまとまっているエリアは、駅から全方向に広がっているのではないか?

池袋にいたっては、「池袋」しか言われず、北口なのか、東なのか西なのかもわからない。

新宿、池袋と似たような、「ちょっとこじゃれたケーキが買えたり内祝いとか快気祝いとかを送れるぐらいのデパートもある、ホテルもあるし、映画館もある」というのは、あとは渋谷と銀座だろうか?あれ?渋谷って結婚式のできるクラスのホテルってあるのかな?まあいい。ターミナル駅というなら東京駅近辺も飲み屋もホテルもある。日本橋にはデパートもある。ここいら辺は大丈夫なのだろうか。

いや。そもそも、「夜の街」ってなんだろう。

夜の街で、というナレーションと共に、歌舞伎町の映像がうつり、無意識に「なんとなく歌舞伎町っぽいところ」と思っていたが、夜間が営業時間の飲み屋の多く集まっているところ、ではないんだろうか。

接待を伴うというのもよくわからない。ホストとかホステスとか、コンパニオンとか言われるような、要するに、客ではなくお店に常駐している人が、隣とか前とかに座って一緒に飲食をしたりしながら時間を過ごす、ということかな、となんとなくおもっているけれど。

カウンターだけのお店で、カウンター内1メートルぐらいのところには常にママさんとかマスターとかがいる場合はどうなのか。飲食を一緒にしていないから接待ではないのか?世間話をしていたらどうなのか。マスクをずっとしてればいいのか?

そうやって考えてみると、まあ、東京都がちゃんと対策してます店のシールを配布してくれるのはわかりやすい。どうやってシールを配っているのかわからないのが不安ではあるけれど。自己申告なのかなあ。保健所がこの短時間で全軒、見て回れそうにも思えないし。。。気になる。

話を戻そう。夜の街、だ。ホステスさんというと、銀座、錦糸町、なども有名ではなかったなあ?と思う。そこは今のところ名前が出てきていない。まあ、若者のまち、ではないのだろう、と思うが。でも、銀座を抜かして、「東京の夜の街」と言ってしまったらやはり違和感はある。

とはいうものの、銀座は東京駅からもそんなに遠くはないし、なんとなく、東京駅近辺で感染が広がった、ということになったら、もう拡大末期という気もする。駅構内といったら、ちょっと大変なことになるのではないだろうか。新宿にしても池袋にしても巨大なターミナル駅だけれど、まあ、どちらかといえば、都内と都下の人の移動のために使う人が多いように思える。しかし、東京駅は多くの長距離列車のターミナル駅だ。東海道新幹線と上越新幹線とがあり、夜行列車もあったりするだろう。まずい。一気に多地方に感染が広まるパターンだ。

本当に、接待を伴うバーとかクラブとか?なんていうのか、そういうお店に気づいていなかったリスクがあるのであれば、その営業様式のどこが問題であったのか、回し飲みとか、体調の悪い中の勤務とかもあったのかもしれないけれども、「お酒をつくって手渡す」ところにもリスクがあるとか、なにか「え?これも?」みたいなところがあるんじゃないかと思う。「感染対策が徹底していませんでした」の一言ですまざす、具体的にどの行動にリスクがあったのか、そういうところの検証が進んでくれることを願う。



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