社内失業の話(2021/2/5 現在)

しばらく、noteを書いていなかった。それどころではなかった、というのが正直な気持ちだ。

あれは、もう、去年のことだった。夏になる前あたりだろうか。いきなり部会で「こんど、うちの部が解散になる」と告げられた。そして、行先の希望の調査が始まった。そもそもが、昨年の4月にその部に(グループごと)移ったばかりで、しかも、その前の12月に他の部門から今の部の隣の部に移ってきたのだから、間が悪いとしか言いようがない。

勿論、上司も行先を探してくれた。わたしも、自分で知り合いに声をかけたりしていたが、そう簡単には見つからない。

親切かつ率直な元上司は「あなたの場合、年齢ハンデがあるから。。。」と心配してくれた。そう。私は、60までもうすぐだ。

そんな中、知り合いが紹介してくれたところを話をして、その人は「うちに来る?」と言ってくれた。だが、その人が決裁権のある、そこの職場のボスに話をしたら「公募にすべき」と言われたそうで、「公募を待ってくれ」と言われてしまった。

それから、3ヶ月ぐらいして公募があり、書類審査は受かったが、面接で落ちてしまった。

最初に「くる?」と言ってくれた人の反応から、なんとなく、そこの職場のボスは乗り気でなさそうな雰囲気は感じていたけれど、はしごを外された感は否めなかった。

私の会社は、今、変革・改革の嵐が吹き荒れていて、その一環で、職場の異動はすべて公募制になりつつある。

制度は志あるのだろう。制度上は、年齢などの属性に関係なく、募集条件とのマッチングだけで見ると言われている。だが、運用する人間の意識は変わっていない。高齢ハンデはある。そして、若い世代からも「経験不足で採用されないんじゃないか」という不安の声は大きい。

上のポストに行きたければ、職場をうつれ、という、いわゆるJOB型というやつなんだろう。

部の管理職クラスの人でも、行先の決まっていない人もいる。みんな55歳以上だ(多少前後はあるけれど)。みんなで社内失業中だ。妙に仲良くなってきている。

改革の中で「きらきら」した話は一杯あるが、なんだか、会社の先行きが不安にも思えてしまう。

社内失業の話は、少しずつ書いていこうと思う。差しさわりのない範囲で。

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