バイト、行けなかった

今日、どうしてもバイトに行けなかった。
最近心に残ることが重なってあって、余裕がなかっただけなのかもしれない。でもどうしても行けなかった。最寄りからバイトまでの20分間彼氏と電話してて、いざ「行ってきます」って。足が動かなかった。その代わりに涙が止まらなくなった。

店長に採用されて、初めてバイトしたところ。
1年と3ヶ月、たくさんお世話になって、仕事とお金の価値を教えてもらった場所。
私、行けなかった。
そんな私に時間のない彼は、
「無理しなくていいよ、無理するところじゃないよ」
と言った。
そのお店で何かがあったわけじゃないけど、店長は何があったの?としきりに聞いてきた。多少問題のあるところだったけど、本当に何かがあったわけじゃない。引っかかることは何回もあったけど、行けなくなった理由がそれかと言われると、わからない。
そんな曖昧な私に、子供のいない50は超えているであろう店長は、一人のおじさんとして私に話をした。
「◯◯さんが今までよく働いてくれて、頑張ってるの知ってるよ。
でもこんな形になっちゃうとその信用がなくなっちゃうよ。今まで頑張ってるの知ってるからそういうふうになってほしくないんだよ。」
「次の出勤日の前の日に、また連絡して。」
情けない。不甲斐ない。でもよくわからない。

そのあとのバイトも休んで、1日休んで、思い立つ好きなことを全部した。
バイトの最寄りの気になっていたラーメン屋は閉まっていたけど、その隣の求人が出ているラーメン屋は11:00から開くらしい。
それまでの20分間その隣の業務スーパーで時間を潰した。
初めて行って、価格の安さに驚いた。冷凍のカットネギは172円でいつ使い切れるんだろうってくらいの調味料はスーパーでよくみる値段と同じだった。お酒類もまあまあ安くて、「私まだ生きていけるかも」と呟いた。
そしたら「何言ってんの、俺がいるんだから大丈夫だよ。もっと頼ってよ。」と甘いことを言われた。安心したけど、秋葉の中年はってフレーズを思い出した。それでも私は甘い言葉が好き。
ラーメンを食べて外を出ると5月とは思えない暑さに見舞われた。
おともだちからもらったPayPayでハロハロを買った。それだとクーポンが使えるらしい。でもいつまで経っても商品はできない。店舗が違っていた。
商品が提供されるのは2駅先の、家の近くのコンビニだった。
駅に行くと定期で改札を通れなかった。5月3日で定期が切れていて、デポジットでなんとか通れた。お金も時間もカツカツで日々を生きていると思い知らされた。つまり余裕がない。

無事にハロハロを食べて、私は眠くなった。
自然と眠くなれるのはいつぶりだろう。もう壊れてるのかもしれないね。
明日もまた別のだけどバイトがあって、バタバタと日々が過ぎてく。
それに心が追いつかない。生きていくのって大変だなあ。
その言葉の重みが年を重ねるごとに増してくのがしんどい。
だから死にたくなるのかな。

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