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漫画の実写化ドラマでハマったもの

私は漫画の実写化に苦手なイメージを持っています。漫画だからこそ成立していたキャラクターの髪色や目の色、衣装や小物といったものがチープな印象になってしまったり、ファンタジーの世界が妙にリアルが侵食してきて世界観に入り込めなくなってしまう印象があるからです。
そういう意味ではファンタジー要素の強い作品ほど実写化で良くない評判になるのではないかと感じています。

そんな実写化に苦手意識のある私が、漫画の実写化でハマった作品がいくつかあるのでそちらを紹介したいと思います。

一つ目は「深夜食堂」という作品です。深夜にテレビをザッピングしていて見かけたテレビドラマで深夜から明け方にかけて開く小さな食堂とそこに集う個性的な客が織りなすヒューマンドラマです。現代劇で、出てくるご飯がいつも美味しそうだったのが印象的でした。キャラクター達も魅力的に演じられていました。

二つ目が「孤独のグルメ」という作品です。今では年末スペシャルがされるほどの人気作品です。俳優の松重豊さんの美味しそうにご飯を食べる姿は魅力的で、実在のお店を紹介している点もあって、聖地巡礼としてお店を訪れる事もできるのが非常に魅力的です。私も聖地のお店を一度訪れたことがあり、いい思い出です。

以上の二作品についてはドラマ→漫画の順で読んだこともあり元から違和感が少なく、どちらも現代劇な上に実写の料理が出る事で漫画だと補完しずらかった料理の質感を感じられるのは実写化の大きな利点だったのではないかと思います。しかし、これらとは別に漫画→ドラマの順で見た上にファンタジー要素のしっかりある作品にもかかわらず、気に入った作品が一つあります。

それが三つ目の「岸部露伴は動かない」のシリーズです。「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのスピンオフにあたるこの漫画は元の作品に等しくファンタジー要素がしっかりあります。正直、原作を再現しようとして実写化していたら私はこんなに好きにはならなかったと思います。ドラマではファンタジックな存在を極力排し「怪奇譚」のような様相を取ることで主人公の能力や出くわす事件を受け入れやすい形にしてくれているのではないかと思います。今や、幽霊や妖怪のようなオカルト話がテレビをにぎわすこともほとんどないので、どこか懐かしい印象もあります。
話だけ聴くと「ひどい原作改悪だ」と思う方もいるかもしれませんが、これを全く悪い印象にさせないのが主人公岸部露伴を演じる高橋一生さんの開演だと思います。漫画で岸部露伴を知っている以上、誰がこんな人を演じるんだと思っていましたが、今やリアルで岸部露伴を演じられるのは高橋一生さんくらいなのではないかと思っています。年末に新作ドラマが放映されたり、映画化も予定されているのでこれからも目が離せないシリーズだと思っています。

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