【映画感想 #2】『ピッチ・パーフェクト』 ジェイソン・ムーア監督 アナ・ケンドリック主演

音楽プロデューサーを目指すベッカ(アナ・ケンドリック)は、自分の進むべき道では無いと思いながらもしぶしぶ父親が勤める大学に進学する。
そして"なにかしらのクラブに入る"ことを父親に勧められ、偶然の出会いを経て、全国大会を目指す女性アカペラグループに所属することになる。
最初こそ乗り気でなかったベッカだったが、ライバルの存在や本番のステージを経験する事で、本気で全国大会を目指すようになる。

みなさん1度は見たことがあるであろうUNIVERSALのオープニング。

もうここからパフォーマンスが始まっている。
バックではアカペラが流れ、自然な流れで本編冒頭のアカペラ大会シーンに突入。

カッコ良い!
このアカペラのパフォーマンスをもっと見ていたいし、聴いていたい!

そしてこのパフォーマンスを披露していたのが、同大学内の男性アカペラグループ『トレブルメーカーズ』。
圧倒的な実力と人気を兼ね備えた彼らのパフォーマンスが、作品の要所要所に入っていて心地が良い。

一方、アナ・ケンドリック扮する主人公のベッカが所属する事になる『バーデン・べラーズ』。
女性のみで構成されるべラーズは観客のウケも弱く、審査員の評価も奮わない。

アカペラパフォーマンスは良いとして、ミュージカルコメディ映画の本作で気になったのが一発目のネタ。
後半辺りで再度出てくるネタでもあるんですけど、本国ではこれがウケるのか?
作中ではなんかワチャワチャ騒いでたけど…
振り返った時に、個人的にこのネタが作中でめちゃくちゃ浮いてるように感じた。

ストーリーとしてはわかりやすく、様々な個性を持つべラーズのメンバー達と衝突しながらも最終的には一致団結し、『トレブルメーカーズ』と全国大会出場をかけてぶつかる。
その中にはメンバー達との友情や、主人公ベッカの恋愛模様も描かれている
が…

なんといってもこの作品で語られるべきはやはりパフォーマンス!
アカペラ大会はもちろん、大学のクラブ勧誘、アカペラグループのオーディション、グループ同士の即興アカペラ対決等様々な場面でのパフォーマンスがてんこ盛り!

ストーリーそっちのけでアカペラパフォーマンスだけに集中してた笑
そして集中させてくれる演出も好きだった。
なによりパフォーマンス中は字幕が出ないので、ただただ目と耳で楽しめた。

『ピッチ・パーフェクト』は良くも悪くも、映画のステータスを"アカペラパフォーマンス"に全振りしている映画だなと感じた。
技術的な面はもちろんあるけど、なによりみんなが楽しそうにパフォーマンスしてるのが1番だと思った。
見てるこちらも楽しめて、自然に笑顔になれるし聴いてて心地が良い。

だから余計に、変なネタねじ込まなくてもいいのになと思ってしまった笑

僕は個人的にミュージカル映画って苦手な分野なんですけど、そんな僕でも『バーレスク』や『グレイテスト・ショーマン 』のように、ステージ上でのパフォーマンスの魅力と楽しさを感じ取れたので良かったです!

機会があれば"2"や"ラストステージ"も見てみようと思います。

みなさんも頭空っぽにして目と耳で楽しんでください!

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