【映画感想 #4】『私の中のあなた』 ニック・カサヴェテス監督

白血病を患うケイトのドナーとして、遺伝子操作され創り出された少女アナ。
幼いながらドナーとして数々の手術を受けてきたアナは、ついに自ら弁護士を雇い、両親を相手取り訴訟を起こすが…

まず、中々穏やかでは無いあらすじを読んで興味をそそられた。

ただ明るく綺麗なポスターのイメージと合わないなぁとは思っていて、不思議なワクワク感はあった。

実際に見てみると、重い病気を抱えた子供を持つ親として、そんな姉を持つ妹として生きる、家族のカタチや在り方を見せられ、問われている気がした。
さらにアナ(アビゲイル・ブレスリン)は姉のドナーとして創られたデザインベイビー。
物心がつくかつかないかのうちから、数々の手術を受けさせられ…

数々のレビューを見ても、話の内容に感動した方、涙を流された方が多い印象を受けたが、僕はどうしても両親の決断、行動に共感ができない。
それが最後まで頭に引っ掛かっていて、そこまで感動出来なかった。

感動出来たのは、アナを含めた兄弟達の絆や行動であって、いくら綺麗にまとめようとも両親、特に母親には嫌悪感しか抱けなかった。

これは僕が独身で子供もいないからなのか…
人の親になれば共感できる部分があるのか…

お話としては非常に興味深かったし、兄弟の絆や行動は素敵だったけど、全体としては面白いともつまらないとも…笑

本作はベストセラー小説が原作で、結末が原作とは異なってるみたいですね。
僕自身原作は未読でチラッと調べただけですが、個人的には原作の結末をそのまま映画に持ってきてもらいたかったです。

僕は機会があれば原作を読んでみたいと思います。

嗚呼…
でも結末が違うという事まで知ってるんだよな。

忘れた頃に読もうかな…

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