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【体験談】レッチリのライブを航空券、宿泊費全てタダで観た。


日本でも人気のアメリカの大御所ロックバンド、レッドホットチリペッパーズ。

先週東京ドームで来日公演してましたね。ライブ行った方も多いんじゃないでしょうか?
ベース担当のフリーは親日家だし、新譜が出ると必ず来日公演してくれるイメージです。



もちろん大好きなバンドなんですが、私、北海道という地方に住んでいながら航空券、宿泊費、チケット代全てタダでレッチリのライブを観に行った事があるのです…。
この事を話したら大抵の人に「運使い果たしたね!」て言われるんですけど私は必然だったと思ってます(鼻息荒く)。
さて、どうやって観に行ったかと言うと…。


今から約20年前。
洋楽、邦楽問わず音楽は大好きですが特にレッチリにハマっていました。
好きになったのは「Californication」(1999年)がアメリカで数々の賞を取り、その授賞式の風景をTVで見た事がきっかけでした。
少しふざけたスピーチと、マッチョな出立ちのメンバー、ロックだけれど泣けるポイントを抑えたどこか哀愁のある曲、かっこいいミュージックビデオ…。



…何なんだ⁉︎この人達は⁉︎


ハマるととことん調べる性格。
レンタルショップで過去のアルバム全てを借り、バンドについて調べまくりました。



どうやら80年代に当時最先端のブラックカルチャーだったラップを取り入れたミクスチャーバンド(死語?)としてデビュー。
ロサンゼルスの悪ふざけ好きなやんちゃ坊主達が組んだバンド。(自分達を茶化した感じなのはタブー視されていた、黒人以外がラップをやるという人種的問題もあるのかも?)

しかし音楽的センスは高く、91年に出した「Under the bridge」は翌年起きたロス暴動(人種差別事件)時人々の心情に寄り添うかの様に支持され、国内人気を不動のものにする。
メンバーの薬物依存、初期ギタリストの死(その後ギタリストが安定しない)、ハリウッドの暗黒面を体現する作風…など闇を抱えながらもエネルギッシュなアルバムを発表し続ける。

バンドパフォーマンスの明るいイメージと、一方で作品には寂しさが灯る表裏一体な雰囲気にすっかり魅了された私は、1時間半かかる通学時間のお供にアルバムを日替わりで聴くようになりました。
晴れてる日は「Californication」少し寂しい時は「One hot minute」スカッとしたい時は「Blood suger sex magik」て感じで。


そして待望のNewアルバム「By the way」(2002年)が発売されると日本のメディアも大きく取り上げ、音楽番組はもちろん、ニュース・バラエティ番組にも登場するなど国内の知名度も一気に高まったのでした。

実家に残っていた来日公演パンフ、Tシャツと当時買い漁った本達。



当時短大生で授業の課題が多かった私は、家で作業しながらほぼ毎夜特定のラジオ番組を聞いていました。地元のラジオ局でベテランDJが3時間程、洋楽を中心にランキングを伝えてくれる番組。

ネットがまだ黎明期で音楽配信は無く、CDショップに行って視聴するよりもラジオを聴いた方が説明付きで沢山の曲を聞けて効率が良かったのです。
特にDJの方の知識量が豊富で生活に欠かせないものになっていました。


ラジオを聞いた事がある方は、リスナーが曲をリクエストしたりプレゼントに応募できたりと、意外と距離感が近いのを理解できると思います。私もちょくちょくリクエスト曲をFAX(懐かしい・笑)で送っていました。
そんな毎日を過ごしていると、レッチリがアルバムを引っ提げ単独来日公演をすると発表!


…行きたい!生のレッチリを見たい!さて、どうしよう!


とりあえずチケットを取らなければいけない。でも地方都市すぎて海外アーティストのライブに行った事がない。悩んでる間に東京公演はあっという間に売り切れ、気づいたら余裕のあった名古屋公演のチケットを買っていました(笑)
名古屋も飛行機1本で行けるし何とかなるだろう、とりあえずチケット買ったし。
と、ここまでは無計画だったのですが…


何と!いつも聞いていたラジオ番組でライブ無料招待のお知らせが!
応募資格は何もない!ただ、レッチリに対する熱い思いをDJに伝える事!


何と書いたのかは覚えていませんがとりあえず熱量は他の人に負けない位したためたと思います。そして…当選しました!ペアで招待!本当に嬉しくてラジオネーム呼ばれた瞬間夢かと思いました。そして本当にチケットと航空券が家に届きました。


同伴者は、音楽好きで一緒に沢山のライブに行ってくれた従姉を選びました。
本当に幸運なのは従姉の方かもしれない・笑
宿は一等地、青山にあるビジネスホテル。
それまで東京に2度しか行った事の無い私はとても感動していました。
会場のさいたまスーパーアリーナまではやや遠かったですが、束の間でも都会暮らしを味わえた感じがしてテンション爆上がり。ライブは関係者席で落ち着いた席で見れました。
もちろんスタンド席で肉眼では米粒でしたが、何度もDVDで見ていた人達のライブを生で見れただけでも嬉しかったです。次の日は従姉の希望で下北沢周辺で遊び、帰宅しました。


と、まぁライブに行ってただ遊んで帰ってきた話なのですが。
飛行機代、宿代、チケット代合わせて5万円位は浮いたんじゃないでしょうか。
何よりも凄いと感じたのは見に行こうとしていたバンドのライブをちゃんと見れたって言う事です。
当時のラジオ局も太っ腹だったと思うのですが、全て必然が組み合わさって叶った出来事の様にも感じます。その後DJの方にライブレポートの様な形でお礼のFAXを送ったところ、ちゃんと読んでくださり温かい人柄を感じたのでした。


あなたも強く望めば意外な形でライブに行けるかもしれません。

ちなみに好きな曲は”Knock me down”と”Easily(最後のギターソロ部分が特に好き)”です笑!

読んでくださりありがとうございました!

ライブ後”映るんです”で撮った写真。暗がりですがはしゃいだポーズが心情を表しています笑


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