車いすで爆走する夢

定期的に見る。車いすで爆走する夢。なんなら夢の中でも、歩けるのに車いすを使用している自覚がある。そしてこういう夢を見たあとは決まって脚がむくみまくってて痛い。

いったいなんなんだろうと思って調べたら、どうやら「やる気の低下」「心身の疲労」「自信の喪失」などの表れらしい。わかる。わかるよ。定期的になってるもんそれ。

しかし「歩ける自覚がある」のと「爆走している」というのはこういう潜在意識に対して矛盾しているんじゃないのか。気力や自信なんてとうに底をついているくせに、まだやれる、まだやれるって思いながら走り続けてるってことなのか。それならなんとなく思い当たりはする。

ここ最近色々あった。こんなんならバーの仕事いやだな、って思うことが続いた。
でも、私にとってはこういう感情を吐き出しに行けるような場所もバーなのだ。
いちばん最初にバイトしたバー、従業員の癖に通いまくっていたのだが、それは当時の先輩が接客してくれるのがめちゃくちゃ好きだったからだ。まあ私が従業員だからだろうが、適当なオリカク作って適当に話聞いてくれて、私の悩みに対して何の関心もない感じがすごい好きだった。楽で。なんもしてくれないの解ってるからこそ話せることがあった。

身近で大切な人にほど話しにくいことがある。ということを最近痛感する。
そういうときに私が欲するのが「バーカウンター分の距離」であり、他人のためのそれを守ろうと、私はバーテンダーであり続けようとするのだ。定期的に夢で車いすに乗りながら。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?