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chapter:1 ファイティンSong

お前らが忘れたかもしれないがうちは覚えてる
お前らが下駄箱で何してたか
呼び出して何を言ったか覚えてる

自分達が親になった頃までこの事はうちはお前らのために覚えててやるよ

お前らがママ友トラブルに巻き込まれた時
お前らの子どもが虐められたりした時
その時の事を後悔するだろう

あの時にやられた事のおかげでうちはだいぶ強くなったぜ

今じゃうちには最高の友達
最高な子ども達
人にどう思われたって気にしない精神力
みなぎる自信
自分を好きな事が止められない

お前らがあの時死ぬほど嫌ってくれたおかげで自分しか自分を好きになれなかった事感謝してるよ

久しぶりに会ったお前らずいぶん疲れてたな
うちはなかなか楽しくやってるよ
たくさんいろんな事はあったが今じゃ笑い話

お前らの話も良くしてるぜ
名前負けしてる容姿
下手くそなのにもがいてる部活
代わり映えしない化粧
短くしたスカートから出る冴えない足
群れてないと何もできない奴らの塊

どれも無駄な努力だったな
1人じゃ何もできないもんな
心が弱い奴が群れててちっともビクともしなかったぜ

お前らが集団で奇襲をかけてきたおかげで1人で戦ったうちだけがすぐにレベルアップしたようだ

今じゃ1人でなんでも出来る
あの時1人にしてくれて感謝してるよ
あの時群れてた奴らちゃんと独り立ちできてるか一生心配しててやるよ

確かにお前らが言ったようにいろいろ無駄だったかもしれないな
だけどこの完成された感性
独特な言葉のセンス
滅多にないこの個性

今見てる漫画の無個性な奴らってお前たちの事みたいだな
あ、でも群れてしょーもない個性はあったな
人を不幸にする個性
人をバカにする個性
人を傷つける個性
どれもこれもどーしょもない個性だったが少なくともうちにとっては必要な個性だったみたいだな
そのおかげでうちの個性はより磨かれて洗礼された
お前らがつまらない人間でいてくれてありがとう

まだ嫌われる要素は残ってるから次会った時にはまたお前らの個性でののしってくれよ

まだうちは人間的に磨かれるべき人間だから昔みたいに呼び出してののしって汚い言葉をあびさせてどんどん強い人間にしてくれ



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