見出し画像

まったり減塩生活①


はじめに【ご注意ください】

 突如腎不全末期を宣告され、人工透析待ったなしの事態に陥った50代兼業主婦が、夫と二人ぐらしをしながらどのように摂取塩分を減らし、いかに透析導入を遠ざけているかの記録です。
 そこまで厳密ではなくあくまで自己流のまったり減塩の体験談ですので、医学的根拠などは求めないでください。(まずしょっぱなが根拠薄の話なので)

菓子パンから始まった減塩生活

 減塩生活を始めなければいけない、という現実を突き付けられたとき
「もうあれもこれも思い切り食べられないのか……衝動的に食べたい欲望に襲われた時、どうしたらいいのだろう……」
と心配していました。
 しかし、実際に減塩生活を初めてそろそろ1年が経過しますが
「カロリーが高いからと敬遠していたあれもこれも食べられるなんて、実はラッキーでは?」
という非常にポジティブな思考に切り替えることが出来て、自分自身の能天気さと引っ込むどころかますます盛んな食い意地に呆れてしまったのが事実です。
 突然始まった減塩生活で最初にもらったアドバイスは「菓子パンを食べなさい」でした。詳しくは下記のnoteを参照してください。

 菓子パンよりも総菜パンが好き(セブンイレブンのお好み焼きパンが最高)だったので、いざ菓子パンを食えと言われても何を選んでよいものやら。パン棚を前に途方にくれました。
 しかし、有難いことにコンビニやスーパーで手に入るパンのほとんどには栄養成分表が提示され、塩分量が一目でわかります。今まではカロリーを気にしていたけど、カロリーを気にせず塩分量だけを気にすればいいのです。
 あすけんをさかのぼって去年の10月の食事記録を見ると、律儀にあんパン(つぶ)・ジャムパン・白あんパン・うぐいすパンを食べていました。必死ですね。ただそれではあまりにバリエーションが少ない。そこで近所のファミマに行きこれは、と思うものを片っ端から手に取り塩分量をチェックしました。
 ザラメがのったメロンパンとか、お腹も膨れて塩分量が0.6。さらに全く眼中になかったスイーツコーナーを見ればさらに塩分量が低いミルクレープやカステラ生地に生クリームとカスタードクリームが挟まったボリューミィなスイーツ、これが食べ放題?!
 しばらく冷蔵庫には常に菓子パンとスイーツが鎮座していました。
 しかし、甘いものは飽きる。思っていた以上にあっという間に飽きてしまったのです。 

減塩食品を買ってみよう

 ネットを探せば手に入らないものはほぼないと言えるこのご時世、次に私が手を出したのはネット上で入手可能な減塩食品でした。
 ダイヤモンド会員を7年以上キープしている楽天市場を検索すれば減塩を詠った食品があるわあるわ。もうあきらめるしかないと思っていたインスタントラーメンも減塩があるじゃないの…と早速カートに入れました。
 結論から言って、いくら減塩でもインスタントラーメンはやはり食べられませんでした。高いのです、減塩でも塩分量が。
 医師から厳格に何グラム以内、と言われてはいませんが、私は自分で一日の塩分摂取量を5gまで、としています。減塩インスタントラーメンは1食で3g以上の塩分量を使ってしまう。これは偏りすぎです。
 しかも、それだけの塩分量を使っていながら味は今一つ。
 これではあまりにもコスト塩分パフォーマンスが悪い。
 ここで食い意地の汚さが発揮されるのです。どうせなら少ない塩分でより美味しいものを食べて満足したいじゃないかと。
 結局、購入した減塩インスタントラーメンは全てフードバンクへ寄付することにしました。
 また、減塩魚肉ソーセージにも飛びついたのですが、これはリンとカリウムがめちゃくちゃ多くて(届いてパッケージを見るまで気づかなかった)、即座に夫用の食材に使いまわすことが決定しました。減塩を詠っていてもリンやカリウムが多いものがあるので注意しなければいけないと学びました。 
 しかし、使える減塩食品ももちろんあります。常に携帯しているのは「キッコーマン からだ想い だしわりしょうゆ」の3mlパック。ポーチに3,4パックはキープしています。これがあれば不意の外食でも安心。計量スプーンでいちいち計るのも面倒なので、家で調理をするときも3mlパックを使ってます。これは旅行に行くときも肌身離さず持っていこうと思っています。
 同じラインナップの「だしわり ぽんず」も味変に有効です。「だしわり つゆの素」も少ない量でしっかり味がつくので、鍋物や冷たい麵料理、煮込みうどんなどに重宝しています。今まで使っていためんつゆに比べてお値段が高いのですが、外食などの頻度が減った分食費が下がっているのでここは良しとします。なにより命には代えられませんので。

 それから三島食品の「減塩ゆかり」。今まで減塩ではないゆかりを長らく愛用していましたが、減塩の方がしっかり紫蘇の風味を感じられて美味しいことに気づきました。ふりかけとして、おにぎりに混ぜ込んだり、茹でた白菜にまぶしたり、キュウリの薄切りにまぶして浅漬けにしたり、梅しそパスタを作るのもおすすめです。

 そしてヒガシマルの減塩うどんスープ。うどんそのものを食す機会が減ったので、出番はそこまで多くないのですが、唐揚げの下味に使ったり、卵焼きの味付けに使ったり、もともとヒガシマルのうどんスープは万能調味料だったので、その減塩タイプがあればいろいろと心強いです。赤ちゃん用のさらに減塩のうどんスープもあるそうなので試してみようと思います。 
 使用頻度が高い減塩食品は今のところこのくらいです。

少ない塩分で腹を満たすには

 では、これらの減塩食品を使ってどのような食生活を送っているのか、まずは主食についてお話ししましょう。
 菓子パンの甘さにすぐ飽きた私は、少ない塩分量で腹を満たすにはどうしたらいいかを考えました。
 今までの我が家における主食のメインは麵でした。3食麺でも飽きない、と隙あらば麺ばかり。冷凍庫には常に冷凍うどんがストックされ、五島うどん、中華平打ち麵、サッポロ一番にマルちゃんカレーうどん、みうら食品の鳥中華、夏はそうめん(束、ではなくキロ単位で購入)、冷やしラーメン、油そば……と。よって米の消費量は少なく、2kg買って何か月で食べきるか?という有様でした。
 しかし、麺類は塩分量が高い。特に乾麺はべらぼうに高い。
 そこで我が家の主食は一気に米にシフトしました。米は塩分量0です。また、今のところ蛋白質制限もそこまで厳しくないので。低たんぱく米を使う必要もありません。減塩食品を探しているときに「低たんぱく質のパックごはん ゆめごはん1/35」というのも買ってみたのですが、ふつうのご飯と同じように食べられましたので、今後たんぱく制限も必要になった際はこちらを利用しようと思います。ただしこちらも通常のパックご飯に比べると割高です。
 同じく塩分0という理由でめったに食べなかった餅も主食候補上位に躍り出ました。正月用に買ってもほぼ消費されなかったのに…それから、麺類の中でも実はパスタの塩分量はほぼ0だと気づきました。ゆでる時に塩分が必要ですが、これは別に入れなくても味にそう変わりがある訳ではないので、今は塩を入れずに茹でています。
 では食パンはどうか?これも意外と塩分が多いです。(なので実は菓子パンは効率が悪い)そこで見かけた減塩食パンを試してみました。
 これが残念なことにあまり美味しくないのです。
 塩分が低いから美味しくないのか、付け合わせの塩分を控えているから美味しくないのか謎ですが。
 ちなみに麺類でも同じことがありまして、シマダヤの食塩0うどんと蕎麦も試してみたのですが、汁が薄味のせいなのかやはり美味しいとは言えませんでした。なんか麵が酸っぱい気もするのです。食べられなくはないけれど、無理して食べようという気にもならない、ということでこれらは我が家の主食候補からは外れました。

 今、パン食をしたいときに重宝しているのは同じく山崎製パンの「バゲット」です。なぜか公式サイトの商品情報には出てこないのですが間違いなく山崎製パンの商品です。塩分量は1本で2.8g。3分の1ずつ食べるので1食当たり0.9程度です。
 このバゲット、平日に店頭で見かけることがなく、土日にしか並ばないのですよね。ドン・キホーテなどでは98円で売っていて、お値段も大変魅力的です。
 このような主食のバリエーションに恵まれて、まったりと減塩生活を送り、今のところ透析に至らずに済んでおります。これらの主食に何を合わせて食べるのか、は次回以降にお話ししたいと思います。
                             つづく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?