見出し画像

人間は弱い生き物である

飲酒した状態でトラックを運転しての死亡事故がありました。

事故を起こした本人が悪いのは当然ですが、
その人を責めるだけでは解決しない問題だと思います。

「何故こんな事故が起きてしまったのか?」

「そして、どうすれば防げるのか?」

と言うことについて考えてみました。

運転手のご両親や周りの人のインタビューがありましたが、
お酒が手放せない状態だったのが分かります。

恐らく会社の同僚や上司や経営者も
周知の事実だったのではないかと思います。

「ハインリッヒの法則」というものがあります。

1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、
その背景には300の異常が存在する

全く事故も起こさず、無事故無違反な運転手が
いきなり今回のような大きな事故を起こすことはありません。

これまでに何かしらの事故や失敗などの
問題行動があるはずです。

・飲み過ぎて遅刻
・飲酒運転して接触事故
・毎日酒臭い
・etc.

それを放置してしまったのが、
今回の事故を起こしてしまった要因の1つだと思います。

私がシステムエンジニアとして参画したプロジェクトで、
朝の呼気検査を行うプロジェクトがありました。

その会社のビルは交通の不便な場所にあったため、
車通勤の人が多く、厳しくしていたようです。

私を含めて、徒歩通勤やバス通勤の人についても
呼気検査を求められました。

「車運転しないので関係ないんじゃない?」

とも思いつつ、酒が残った状態で仕事するという
姿勢も問われてるということで、
甘んじて検査を受けていました。

デスクワークの仕事でさえここまで厳しくしてるのであれば、
車を運転すること自体が仕事であるドライバーならなおさら
厳しくチェックすることが必要だと思います。

「性弱説」という言葉があります。

「性善説」でも「性悪説」でもなく、

「人間は弱いものである」という考え方ですね。

お酒が好きな人だと「ちょっとだけ、ちょっとだけ」
と言ってるうちに飲む頻度や量が増えてきて、
ちょっとじゃなくなってくると思います。

それを自分だけで止めるのは難しい。

人間は弱いからです。

運転の途中でお酒を飲んで会社に帰っても何も言われなければ、
次の日も、また次の日も飲んでしまうでしょう。

人間は弱いから欲に負けてしまうのです。

「人間は弱いもの」という前提で
ルールを決める必要があります。

「朝の呼気検査でアルコールが検出されたら、
その日の業務は行えない」

というルールは必須ですね。

運転中に飲んでしまうことが予想されるのであれば、
業務終了時点での呼気検査も必要ですね。

さて、今回の事故の要因として忘れてはならないのは、

「普段から危険な場所として認知されていた」

ということです。

その道には歩道もなく、センターラインもない。
細い路肩を集団下校してた時の事故のようです。

この場所にも先ほどの「ハインリッヒの法則」を適用すると、
軽い接触事故や「危ない!」と思うようなことは
頻繁に起きてたと思います。

そこで対処していれば・・・。

もう悔やんでもしょうがありませんので、
未来に向けて対応策を考えていきましょう。

「ヒヤリハットマップを作る」という
取り組みが各地であるようです。

地域の子供達のために危険な場所を可視化する取り組みですが、
どうしてもアナログな感じが否めません。

もっと最新技術を駆使して作れないだろうか。

また目標が一つできました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?