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読書メモ 『コーチングの基本』

コーチング is 何

相手が目標達成できるように必要なスキル・知識・考え方を身につけ自走できるよう支援すること

コーチングが機能する条件

相手が精神的にコーチングに伴い考えて動くことを受け入れられる状態、エネルギーが備わっている状態であること

意欲の大小・知識の大小を見極める。意欲はあるが知識が少ない状態でコーチングしても機能しない。意欲が低下してきたが知識は備わってきた人にそれとなく視野が広がるような一言をかけてあげる、というのは機能する。

相手を理解し考えさせるプロセスを重視するため緊急を要する場面でコーチングは機能しない。

Posession / Behavior / Presense

以下の観点でコーチングの声かけをする。目標達成にはどこが足りていないのか?を考える

Posession : 身につけるもの

どんなスキル・知識を持っているか

Behavior : 行動

どんな行動をしているか

Presense : 考え方

どんな考え方をしているか

コーチングの3原則

双方向

相手と同じ目線で会話し、気づきを与える。相手が無意識に当然だと思っていることを深掘りし自分の考え方を顕在化させる。相手の言葉を受け止め、その言葉に関連した質問を投げかけ、返答に別の角度から質問して、という会話が双方向の会話。相手にとって自分が何を話しても大丈夫だと言う信頼関係がないといけない。

継続性

双方向の会話を継続的に行うことで相手の行動が定着することを狙う。また意欲の低下が起きないようにとか進むべき方向のずれを修正することも意識して、相手に事実を伝えるフィードバックや具体的な行動のリクエストを行う。

個別対応

相手の考え方や性格に応じて対応方法を変えること。

自己主張の強弱・感情表出の高低でタイプ分け。当てはめて対応するだけではいけないが参考にはなる。

自己主張強・感情表出低:コントローラー
自分が思った通りに物事を進めたがる。指示されるのを嫌う。

自己主張弱・感情表出低:アナライザー
行動の前に入念に計画するタイプ。完璧主義でミスを嫌う。問題解決と分析の専門家。変化や混乱に弱く安定を好む。

自己主張強・感情表出高:プロモーター
人と一緒になにかするのを好む。エネルギッシュで楽しむことを生きがいにしている。飽きっぽく何かを達成したり継続することが苦手。

自己主張弱・感情表出高:サポーター
人を助けることが得意。自分の気持ちは抑えがちで承認欲求強め。

相手をこう言う人だ、と認識したことを疑い続け常に自分の相手に対する理解を更新し続ける。「本心だろうか?」「本音だろうか?」という視点で相手の理解を深める。


コーチングプロセス

本当の目標を見つける

ぱっと目標ありますかときいても出てこない。楽して手に入るといいなとかいつかやりたいなというのが出てきやすい。あるいは外発的動機に伴うやらなきゃいけないこと、が出てくることもある。真に達成したい目標はそれによって何かしらプラスの得られるものがあるもの。それが何かは常に探し続ける必要がある。自分が好きなもの、自分が素晴らしいと思える満足できる仕事を見つけることとジョブズも言っているらしい。

本気か見極める質問例・・・「なぜその目標を達成したいのですか?「その目標の達成は人生にとってどれくらい重要ですか?」「その目標について普段どれくらい考えていますか?」「その目標達成のためにどんな行動をとってきましたか?」「その目標が達成できなかったらどうしますか?」「その目標が達成できた次の目標は何を設定しますか?」

他責傾向のある相手に自責に転換を促す質問例。信頼関係が築かれるまでは防衛本能が働くので急がば回れで使う。

「あなたは先ほどから予定通り進んでいない理由をXXが・・・と自分以外を主語にしていますが私が、を主語にして説明し直していただけますか」「いまの発言は自分のチームの出来事なのに傍観者のような口調でした。あなたは当事者ではないのですか?」「仮にこの事態を引き起こしている原因の一部があなたにあるとしたら、それはなんですか?」「あなたは今いま、自分は正しい、自分は被害者だ、と主張することと目標達成することどちらが重要ですか?」

コーチングスキル

傾聴
相手の話を遮らない。あいづち、頷き、視線や表情で聞いているサインを。

ペーシング
歩調を合わせること。相手のボールの大きさにあわせる

質問
相手の視点を広げ気づきを与えるためにクローズクエスチョンとオープンクエスチョンを適切に使って質問をする。

承認
相手に気づいている、存在を認めていることを示す。成果を誉める。

フィードバック
客観的事実と、地震から見た相手の主観的事実を、相手が第3者の視点を必要としているときに伝える

提案
選択権は常に相手にあることを意識し、」命令やお節介にならないようにする

要望
期待を込めて簡潔にストレートに伝える。必要なら繰り返し伝える

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