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映画メモ 『スーヴェニア -私たちが愛した時間-』

2019年、ジョアンナ・ホッグ監督作。

人生の節目パターン。
映画を撮りたい主人公は音質育ち。人生経験も浅く撮りたい映画を語る様子も稚拙さが目立っていた。しかし外務省勤務を自称する男との出会いが主人公の人生を揺るがす。男と仲を深める主人公だったが、男が薬物中毒であることがわかるのだ。それでもなお男を愛する主人公。ある日男は逮捕され、一時は別れるも再会。だが男は最終的に薬物の過剰摂取で死亡したと伝えられる。一連の時間は主人公の人生に深い経験を刻んだ。撮影していた映画を撮り終え、大きな扉が開いたところで映画は終わる。

この映画自体が監督の自伝らしい。スーヴェニアとは映画にも登場する絵画で、女性が恋人のイニシャルを木に刻み込んでいる絵。監督に刻み込まれた経験それ自身がこの映画になっている、メタ的なメッセージになっていたと思う。

印象に残ったこと

  • カメラ。固定カメラが多用される。

  • 鏡や窓に反射した人物を多用していた。

  • 特に鏡と実像で左右対称になるようにした構図と、実像はほぼ映さず鏡に映った姿だけで2人の様子がわかる構図が印象に残った


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