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さよならを教えて~comment te dire adieu~ 感想

さよ教を全ルートクリアしました!

ゲーム自体は前々から気になっていたので2年くらい前に買ったままでした。そして夏コミの準備などで忙しかったので1月にげみにずむをクリアしてその後に睦月ルートをクリアした程度で止まってました…。
さよ教はかなり有名なタイトルでエロゲをやらない人でもオタクなら知っている人は多いと思います。
私もけっこう前からタイトルと主題歌、オチだけ知っていました。
あとは「フェ〇チオさせる」とかが有名ですよね。
主題歌だけならまだしもオチを知ってしまっていたのはもったいなかったですね。知らずにプレイしたかったです。

以下感想です。noteの運営から怒られるかもしれないので、センシティブなことについて直接的な表現は避けて書きます。
実際プレイしてみてタイトルだけ知っている人が多い状態なのはもったいないゲームだと思いました!
世界観、シナリオ、長岡先生の美少女無惨イラスト、BGM、すべてが本当に最高です。
さよ教のシナリオは有名なフレーズのところだけじゃなくて全部読んだ方がいいよ!人見先生がどんな人なのか、どういう理由でおかしくなってしまったのか、これからどんな風におかしくなっていくのか見守ることができますからね。
人間誰しもが一度くらいは病んだことがあると思います。そんな時、明るいコンテンツを楽しむのは少し気乗りがしませんよね。さよ教はそんな時にプレイするのがいいのかなと思います。
私自身、落ち込んで〇にたいと思ったとき。絶望したとき。そんな時、こんなに辛いのにまだこの先何十年も生きなければならないのかと思うこともありました。
「すべてが無に帰すまでの途方もない時間」
ところどころ入る人見の独白にこんな表現がありました。
本当にメンタルが落ち込んだときはそんな風に思うときがあるなあと共感していました。さよ教は人見の精神状態の表現がすごいですよね。

哲学的なことはともかく、私はシナリオを読んでいて様子のおかしい人には様子のおかしい人なりの理屈があるなあと感じていました。特にスーパーマリオのくだりとかですね。こういう人ってどうやって接すればいいんでしょう。

人見と瀬美奈見てると家庭全体に問題がありそうなんですよね。
でも結構こういう家庭も実際多そうだし、きょうだい関係のことも結構リアルでした。共感するところがありましたね。おかしくなった人見は運が悪かったんでしょう。

あとは学校って言ってるけど実は…の叙述トリックが結構好きですね。
私は精神科医ではないので何の病気かはわかりませんが人見には寛解してほしいですよね。でも寛解した人見ってキャラクター的にはアイデンティティをちょっと失ってる気もしますが…。
最後教生の先生からインターン医大生にジョブチェンジしてましたが、医大生人見も見てみたいですね。そうなったらヒロインたちも看護師になるのかな。なんとなくイメージ的にピンクのナース服着てそう。
それはそれでかわいいと思う!

ヒロインの中ですごいのは、巣鴨睦月の声優さんの演技だと思います。なんというか浮世離れしていて「人ならざるもの」を声で表現しているような。
女の子なんだけど、女の子じゃない感じ。まさに天使様ですよね。
血の通ってない人の形をした存在が声を発したらこんな感じかなというイメージです。主題歌の中に入ってる「私は境界線~」とかのセリフの話し方も好きなんですよね。

望美は筋肉少女帯の釈迦のイメージだと設定資料集に書いてあったと記憶しているので、釈迦を思い出したりしていました。どろろの脳髄の曲ですよね
筋少はあまり詳しくないのですが
「ノゾミ・カナエ・タマエ」って曲とかもありましたよね。
この曲の歌詞もさよ教の世界観に合うと思いますね。個人的に。
「ここから飛びたいな」という望美の願いは叶えられたのでいいのかも。
脳漿小町っていう二つ名も好きですね。

ヒロインのルートだと、私は御幸のルートが結構好きですね。
人見と少し似たところのある御幸が分かりあう過程がいいです。
エッチシーンも人見には珍しく?優しめだったと思います。

考えさせられるルートはこよりかな。一番表現がゴアだなあと思ったけど。
私がドール好きなのもあると思いますけど人と人形の自己投影性とか思うところはありましたね。

人見はちょっと気取ってるところ?があって狂ってて好きです。

BGMですがさっぽろももこさんの作られる音楽が本当に好きですね。さよ教で特に好きなのは「流れとよどみ」です。
ずっとリピート再生していたくなるほど引き込まれる魅力があると思います。20周年のイベントのDVDを見たらさっぽろさん自らがこの曲を歌われていて、歌詞がついていて嬉しくなりました!

最後に
さよ教は「やばいゲーム」と言われながらも精神的なハンデを美化することも、茶化すようなこともありません。極端な思想的なことを押し付けてくる感じもないです。
せいぜい、人見がヒロインの顔面や机に男性器を擦り付けてる程度です。
私はこの作品のそういうところが好きだなあと感じました!

CRAFTWORKさんのゲームはあと「エリーゼのために」を先日買いましたので、そちらもまた機会を作ってプレイしていきたいです!

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