自分について考える

自分とは何だろうか。

大学生四回生になる今年、多くの周囲の友達は就職活動に向けてインターンやOB訪問などといった活動に毎日勤しんでいる。

かくいう私も就職活動に向けて動き出さなければいけない訳なのだが、就職するか、大学院に進むかという狭間で揺れ動いており、どちらも手抜きになり、毎日まとめサイトを徘徊したり、犬と遊んだりと実家に寄生虫のように居座っているわけである。

就職活動に向けて友達によく私(友達)のことを自己分析してほしいの!と頼まれる機会が増えた。

正直自分のことも分析できないのに他人のことなんか分析できるわけがない。

寄生虫のようにベッドの上で過ごすだけの日があっても、それでも自分のことで精一杯なのだ。


あぁ、なんて堕落しているのだろう。

あぁ、人間としてやばいんじゃないか。


でもそんなときにふと思い出すのは、好きなことに対する情熱だった。

ちはやふるという漫画をご存じだろうか?今年度には映画化もされ、私の大好きな漫画の一つである。内容は小学校の頃に仲良かった三人がかるたを通し友情を深め、高校生になりかるた部を創立したことから全国、そして日本一と目指していくスポコン系少女漫画である。

私は実というとつい最近までタイに留学しており、帰国してから久しぶりにこの漫画を読み返したわけなのだが、とても印象的なシーンがあった。

祖父の死とともにかるたを辞めてしまった新(主人公の最強のライバルと言っていいだろう)が昔の師と出会い再びかるたに対する情熱を再確認するシーンである。

「じいちゃん、おれかるたが好きや」

そういって涙を流す新。

新にとってかるたは全てで、かるたが心から大好きで、どうしようもないのだ。


私もそういばこんな感情を抱いたことがあったなとふと思い出す。

私はアジアが好きで(まぁ漠然としているのだが)、アジアの映画や音楽、文化、政治、宗教もうそれらが漠然と好きなのだ。

タイに留学していた時、ある授業で先生がタイの民族楽器による演奏を流した。正直自分でも何故涙を流したのか分からない。ただどうしようもなくアジアが好きで、私はきっとアジアで生きていくし、きっとこれからもアジアが大好きだと実感したのだった。

こんな堕落した今だけど、そんな感情を自分が持っていたことを覚えていたいと思う。新みたいな気持ちが胸の中に沸々と燃えたぎっていること、大切にしていきたい。そんな今だ。


とりあえず脱まとめサイト!脱パラサイト!


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