理解しているつもりでしていないギャンブルの本質

楽してお金を稼ぎたい・・。

これは本当に思うこと。なんなら自分だって思ってる。

LOTOで人生逆転。。競馬で一発。。万枚出したい。。


うんうんわかる。わかるよおおお。




でもそんな甘くないって話。


ギャンブルは結局娯楽でしかないってこと。

勝つときもあれば当然負けるときだってある。

そんな感じで負ける額が増えるか、負ける回数が増えていく。

んで最終的にはマイナスに落ち着く。



その理由は・・・


必ず胴元が勝つようになっているから。


インチキやんそんなん!!!!

って思うけど〇イジの〇56サイみたいなものではない。



ではなぜ胴元が勝つようになっているのかその理屈を説明していく。




控除率という言葉をご存知だろうか。

いわゆる寺銭というやつ。胴元に支払う手数料みたいなものだ。

また、逆の意味で還元率というものも存在する。

還元率(%) = 100(%) - 控除率(%)


では、ギャンブルがどのような控除率なのか見ていこう。


宝くじ(控除率55%⇒還元率45%)

画像1

画像引用:みずほ銀行

ナンバーズ3を例に出してみよう。(LOTO6の数字3つ版みたいなもの)

0~9の10種類の数字からなる3桁を、順番通りに当てることができれば90,000円(理論値)をゲット。

1口200円なので、1回で当てることができたら、

回収率(%) = (90,000 / 200) *100 = 45,000%となり大勝となる。

※回収率(%) = (払い戻し金額 / 投資金額) *100


まあこれが当たらんのんやけどね。


確率論的に、1000回(200,000円分)買えば当たるので、

回収率(%) = (90,000 / 200,000) *100 = 45%となり大敗となる。

1度ですべての組み合わせ(1,000通り)を買ったとしても同様に

回収率(%) = (90,000 / 200,000) *100 = 45%となり大敗となる。


トントンになる分岐点はどこになるのだろうか。

x通り買ったとすれば、

回収率(%) = (90,000 / 200 * x) *100 = 100% という方程式になり、

x = 450 つまり、450通り以内を買う、または

同じ組み合わせの数字を買い続け、450回以内で当たる

ということが実現すれば負けはしない。


負ける可能性は最低でも55%ってこと。


実際は、売上が100億円あったとしたら、

55%の55億円は胴元の懐に入り、残りの45%の45億円を

取り合ってるいう構図になる。


ちなみに宝くじは最も控除率が高い。

一番割に合わないギャンブルになる。

宝くじ公式サイトによると2015年度の販売実績9,154億円のうち、当せん金は47.0%の4,303億円となっている。では、当せん金以外は何に使われているのだろうか。発売総額の39.8%に当たる3,639億円が発売元である自治体に納められ、公共事業等に使われている。印刷経費や売りさばき手数料は12.0%で1,098億円、社会貢献広報費に1.2%となる114億円が振り分けられている。
引用:大和ネクスト銀行


公営ギャンブル(控除率20~30%⇒還元率70~80%)

・競馬(控除率20~30%⇒還元率70~80% ※賭式により異なる)

・競輪(控除率25%⇒還元率75%)

・ボートレース(控除率25%⇒還元率75%)

・オートレース(控除率30%⇒還元率70%)


わかりやすくボートレースを例に出してみる。

ざっくり言うと、6艇の舟が競争し、着順を当てるというもの

・単勝(1着を当てる 確率:1/6)

・複勝(2着以内に入る1艇を当てる 確率:2/6)

・拡連複(3着以内に入る2艇を当てる 確率3/15)

・2連複(2着以内に入る2艇を順不同で当てる 確率1/15)

・2連単(2着以内に入る2艇を順番通りに当てる 確率1/30)

・3連複(3着以内に入る3艇を順不同で当てる 確率1/20)

・3連単(3着以内に入る3艇を順番通りに当てる 確率1/120)


公営ギャンブルには「オッズ」という払い戻し金額の倍率が存在する。

オッズは投票締め切り時刻まで変化し続ける。

オッズ = その賭式の舟券の総売上 / 的中舟券の総売上


ピンときた方は理解が早いですね。

そう、

オッズが変動する要因は「購入数」と「的中確率」に依存する。


購入数によって変動する場合

単勝の舟券の売上が100万円あったとし、それぞれの艇の投票額が

1号艇:50万円

2号艇:3万円

3号艇:8万円

4号艇:15万円

5号艇:6万円

6号艇:18万円 だった場合、1号艇のオッズはどうなるでしょうか?

オッズ = その賭式の舟券の総売上 / 的中舟券の総売上 なので 

100万 / 50万 で2倍となりますか?



いいえ、なりません。

ここに控除率が力を発揮してきやがります。

控除率が25%あるため、100万円売り上げた単勝という賭式は

75万円を奪い合うことになる。(25万円は競艇場に渡る)

よって、

1号艇:75万 / 50万円     ⇒  1.5倍

2号艇:75万 / 3万円       ⇒  25倍

3号艇:75万 / 8万円       ⇒  9.3倍

4号艇:75万 / 15万円     ⇒  5倍

5号艇:75万 / 6万円       ⇒  12.5倍

6号艇:75万 / 18万円  ⇒  4.1倍

というオッズになっちゃう。


的中確率によって変動する場合

単勝の1番人気が 1.0倍とか、1.1倍とか、割とある。

ですが、3連単の1番人気が1.1倍は見たことない。

せいぜい3~4倍あたり。


これは、単勝が6通り、3連単が120通りあるので、票がばらけているためです。よっぽど票が集中したとして、3~4倍ほどです。予想が難しければ、3連単の1番人気でも20倍くらいまで高いことも珍しくない。

なので、10万円分投票したとして、単勝と3連単ではオッズの下がり幅が全然違うのだ。


宝くじと違うところは、3連単を全通り(120通り)買ったとして、

必ずしも損するとは限らないところです。

全て100円で買った場合、投資金額は12,000円となります。

仮に1番人気の5倍の組み合わせでゴールすれば回収率は4%程度、

120番人気の2,000倍の組み合わせでゴールすれば回収率は1666%程度になります。

ただ、長い目で見ると、回収率は還元率である75%に収束していきます。


よくボートレースをしている方で、回収率75%以上は実質プラス、と

言う方がいるのはそういうわけです。


もし今トータルプラスの方がいるのであれば、その人は上手。

運だけではプラスになるほど甘くありませんからねえ。


ちなみに控除された収益は、各公営ギャンブル場の運営管理、

またはレーサー、騎手の賞金、社会福祉などに充てられる。



パチンコ、スロット(控除率10~15%⇒還元率85~90%)

これに関しては、地域、時期、店による。

地方はダメ、大型点がいい、穴場がある、大型連休はダメ、平日がいい、

この店は明日ここに設定を入れてくるだろうetc...


宝くじは地方自治体が販売。(正確には地方自治体から業務委託を受けた銀行のみずほ銀行)

公営ギャンブルは特殊法人の中央競馬や地方公共団体。

パチ屋は企業。

パチ屋の寺銭は社会福祉に役に立ってなく、ただの企業の利益になる。

法律上、パチンコ、スロットはギャンブルとして認められていない。

三店方式という形態でまかり通っている。

画像2

引用:朝日新聞デジタル

・「パチ屋」「景品交換所」「問屋」はそれぞれ独立。

・特殊景品は、それ自体が金銭的価値を有している。

・景品交換所で買い取られた特殊景品は、パチンコ店に戻れない。

パチ屋の「近くに偶然ある」パチ屋とは関係ない交換所で換金してるわけ。

パチ屋の店員が交換所を教えてくれない理由もこれ。

なのでパチ屋は遊戯料を貰って玉(メダル)を貸しているだけ。

これが三店方式である。


話がそれた。


んで、倒産の可能性もある企業が運営しているパチ屋が

なんでこんなにたくさんあるかっていうこと。

莫大な電気代、人件費、広大な店舗の家賃、機種代

これらをパチ屋に来る人から回収しているから。


そしてパチ屋は控除率を独自に設定できる。

そう、パチンコなら釘、スロットなら設定である。


じゃあいつが控除率が高くて、いつが低いのか。


まず、控除率が高いのは圧倒的に大型連休や土日。

20~25%くらいぶっこ抜きに来ることもある。

設定なんて入れなくても客が来るからである。

また、最近はドル箱ではなく、パーソナルになっている店も多いです。

これでは、その客がどれくらい出ているかがぱっと見把握できないので

客がいっぱいいれば優良店であると錯覚しやすいです。

大型連休は特に、ひどく、スロットであればオール設定1、

パチンコでもボーダーを下回る釘調整は珍しくないです。


平日は、比較的控除率は低い。

なぜなら客を入れないといけないから。

平日休みの人、お年寄り、プロ

こういった人たちを呼び込まないといけません。

なので、比較的甘めであることが多いです。

あくまで、比較的ですが。

少しでも勝率を上げたいのであれば、平日の夕方に、

天井狙い、ゾーン狙い、データから設定を推測

などをした方が時間効率の面でも得です。



パチ屋の収益は宝くじ、公営ギャンブルのように

特に社会の役には立っておりません。



まとめ

基本的に、確率は収束していくものなので、

自分の収支は還元率に収束していきます。

今トータルでプラスの方はラッキーであると思った方がいいです。

とはいえ、楽しいのもわかります。

生活できる範囲内のお金で、楽しみましょう。

ディズニーランドは楽しいけど、入場料とかかかりますよね?

なのでギャンブルでもお金を払うことは至極当然です。

遊んでると、お金が増えていることがあるくらいのスタンスの方が

メンタルもちますよ。


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