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No.1

何遍でも夢想する
幼少期、天井の木目を見過ぎたせいだ
樹木、花弁、猫、人間、虹彩
際限なく掘り下げる
細胞、分子原子、結合
何もかもが有るようで無いとわかる
鏡を見る
自分の造形
際限ない無であって有でもある
時間を進めないシナプス
1秒前の自分が今の自分と
確実に同一の生き物であると言い切れない
君が君であると言う保証がない

書面上記されたお前は本当にお前であるか
夢が夢であると言い切れるか
視界にあるものは本当に全て有ると
言い切るのは盲目であるのと
寸分違わないのではないか

快楽は麻痺だ、苦痛も麻痺だ
鈍化させねば呼吸もできない
水没させた精密機器
錆びついた部品
それもまた有るようで無い

#自動筆記 #オートマチック #シュルレアリズム #詩 #シュルレアリスム文学

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